旧在籍車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 17:54 UTC 版)
(出典:) モハ1形(1・2):開業に先立って1925年6月に購入した車両。購入前は南海鉄道2代22・2代23号で、もとは高野登山鉄道11・12号。15m級で荷物室を備えており、定員74名。2は1946年に水間車庫の火災により焼失。1は1948年に車体を新造し2代目1となった。 モハ3形(3・4): 1927年1月汽車会社東京工場で新製された木製ボギー車。11m級で定員74人。第二次世界大戦後に4は踏切事故を起こして5に改番されたが、1948年の水間車庫火災により焼失し、その台枠を利用してモハ55形(初代55)を製作する。3は1962年4月に廃車されたのち本社前で会議室として使用されていたが、1977年の本社移転時に解体された。 モハ15形(15・16):1929年7月に加藤車両で新製された半鋼製2軸単車。9m級で定員50人。1939年に旅館「一龍」の建設資金に充てるため日満工業に売却された。 モハ105形(105・106):1939年12月木南車両で新製された半鋼製ボギー車。11m級で定員70人。105は1946年の水間車庫火災により焼失し、1950年頃まで車体が保管されていたが結局解体された。106は1952年荒尾市営電気鉄道に売却され、同101号となった。 2代目モハ1形(2代目1):1949年4月、旧2の台枠と初代1の機器を利用して広瀬車両で新製された半鋼製車両。車体は元と同じく15m級だが、定員90名。1969年10月廃車。 モハ55形(初代55):1949年4月、5の台枠と電動機・制御器を利用して広瀬車両で新製された半鋼製車両。車体長の級・定員ともに旧5と同一。輸送力増強のため1952年末に尾道鉄道のデキニ25と入れ替わり、尾道鉄道25号となる。 モハ111形(111):1949年、廃車予定だった南海加太線101号の車体を購入したうえで機器を補い電動車とした。15m級で定員90人。1956年5月に廃車、機器・台車は11号に使用され、車体は二色幼稚園に移送された。 モハ55形(2代目55):1953年にモハ55形(初代55)と交換する形で尾道鉄道のデキニ25が入線。もとは宇部鉄道のデハニ101形(101)半鋼製ボギー車(1930年日本車輌製) である。荷物室は存置されていた。15m級で定員90人。1970年10月廃車。 モハ55形(56):1953年に尾道鉄道のデハニ301が入線。2代目55と異なり荷物室は撤去された。もとは宇部鉄道デハニ301形(301)半鋼製ボギー車(1931年日本車輌製)である。15m級で定員100人。1969年廃車。 モハ11形(11):1956年5月、111の車体を、元阪神急行電鉄67号の車体で置き換えた木造車。1967年1月廃車。 モハ250形(251・252):1958年及び1962年ナニワ工機で新製された全鋼製ボギー車。15m級で定員110人。1972年廃車、モハ252のみ水間車庫で保管されたが現在は存在しない。 モハ360形(361)・クハ380形(381):1966年南海から借入れて、のちに譲り受けたモハ1037・クハ1825。水鉄初の17m級車であり、またクハ381は水鉄初の制御車であった。1971年10月廃車。 モハ360形(362)・クハ380形(363):1966年に鉄道線を廃止した淡路交通から譲り受けたモハ1010・1011。1971年12月廃車。 モハ360形(364・365):1968年10月に南海から借入れて、同年12月譲り受けたモハ561形(2代目562・569)。もとは高野山電気鉄道デ102・デニ501(1928年日本車輌製)。1972年11月廃車。 モハ1251形(1258・1275)・サハ1891形(1892):もと南海1251形で1970年12月に譲り受けた。15m級で定員100人。水鉄初の3両編成を組成した。1201形導入に伴い1972年廃車。 モハ501形・クハ551形・サハ581形:もと南海1201形で、1971年から1972年かけて12両(電動車10両、付随車2両)を譲り受け、既存の車両を全て置き換えた。18m級の大型車両で、1974年に塗装を変更するとともに車番を500番台に変更、1984年には電動車3台を制御車・片運転室化し、塗装を再変更した。7000系導入に伴い1990年8月1日を最後に運用を終了し廃車。現在はクハ553が水間検車区構内に留置されてある。 ワブ1形(1):開業時に南海から譲り受けた木造有蓋車。もとは1899年12月製造の南海ワ56である。 フト1形(1・2):開業時に南海から譲り受けた無蓋車。もとは1906年9月製造の南海ワ56である。フト2は1948年の水間車庫火災により焼失、フト1は1972年の貨物営業廃止後に解体された。
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