機器・台車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 15:24 UTC 版)
「ブラジル連邦鉄道500形電車」の記事における「機器・台車」の解説
動力台車(ND-14形)、付随台車(NT-43形)は軸ばね・枕ばねにコイルばねを、振動衝撃防止にオイルダンパーを設置した台車で、使用路線の過酷な条件に適した堅牢な設計となっている一方、従来車に使用されているブレーキシューの搭載を可能とする、現地調達が困難な心皿用の耐磨レジンを使用しないなど、部品の互換性や保守の容易さにも配慮がなされている。スリップや非常ブレーキ使用時には各台車に設置された砂撒き装置からの散砂が行われる。 主電動機は日立製作所製のHS-360-Ar形(315 kW・1,500 V・230 A・1,200 rpm)が各動力台車に2基、各制御電動車に4基搭載され、2個直列配置されたものが2組ずつ制御装置により並列制御される。製造時には日本の電車では既にカルダン駆動が主流となっている状況下ではあったが、構造の簡便さと保守の容易さから補極式直流軸巻界磁・自己通風方式を用いた吊り掛け駆動が採用されている。 各付随車にはブレーキ用の圧縮空気を供給するコンプレッサー、車内照明や換気装置に給電するCLG-361形電動発電機が1組づつ設置され、一方が故障した際には自動的にもう一方からの延長給電が行われるようになっている。集電装置は下部交差型のパンタグラフが使用されており、制御電動車の屋根上に2基搭載している。 多段式電動カム軸制御を採用したMMC-HHTB-20A形制御装置には発電ブレーキの使用が考慮された設計になっており、最高時速70 km/hから指定された低速度域まで動作するようになっている。また発電ブレーキ併用の電磁自動空気ブレーキやコンプレッサーは従来車と同じWABCO製のものが採用されており、運転や保守の容易さに配慮が置かれている。
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