旧ドイツ軍関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 09:31 UTC 版)
「ヘルボーイ (映画)」の記事における「旧ドイツ軍関係者」の解説
グリゴリ・エフェモビッチ・ラスプーチン 演 - カレル・ローデン、吹替 - 谷昌樹 ロマノフ王朝のオカルト・アドバイザー。“帝政ロシアの怪僧”として有名な実在の人物。本作のオープニングにて冥界の門を開く儀式を執り行い、自らは門の中に吸い込まれ消滅する。数十年後の現代、イルザたちによって再びこの世に呼び戻され、ヘルボーイを利用して世界を破滅させようと暗躍する。 カール・ルプレクト・クロエネン(英語版) 演 - ラディスラヴ・ベラン(英語版) ナチス随一の殺し屋にして、トゥーレ協会の会長。常に防毒マスクを装着している。劇中、一言も言葉を発さず、ラスプーチンとイルザに付き従う。レコードを自らかけるなどクラシック音楽を好む。 自虐癖で素顔は瞼や上下の唇を切り取っており、全身の血液は乾いて砂となっている。心臓に位置する部分にはゼンマイのような機械が差し込まれ、急激な運動の際にはそれを巻く。このゼンマイを動かすことによって、身体速度と反射神経を増大させることができる(これにより剣で相手の銃弾を弾き返すことができる)。また、ゼンマイの巻き方によっては仮死状態になることも可能で、この方法を使ってBRPD本部に侵入することに成功し、ヘルボーイの育ての親であるブルッテンホルム教授を殺害した。いくら銃撃されても死なず、痛がる風も見せない。 トンファー型の剣を用いて、超人的な身のこなしで敵を切り刻み、銃弾をも弾き返す。愛銃ルガーP08による射撃の腕前は百発百中。 1897年、ドイツのミュンヘン生まれ。天使のようなブロンドの髪の毛を持っていた。音楽に非凡な能力を発揮し、声変わりが起きるまでオペラをやり続け、ヨーロッパの首都を巡った。 この時から自身の体を傷つけることに快楽を見出すようになった。その後、自身の肉体に対し嫌悪感が表れる「身体醜形障害」になり、自身の体を極度に醜く感じるようになり、そのため自分のまぶたや唇を切除してしまう。また、自分は不完全だと感じていたクロエネンは潔癖症のような心理状態になり、細菌を防ぐため自分自身の顔に合う防毒マスクを作った。 このとき機械の製作に熟達していた。これは機械の精密性こそが自分の足りないものを埋めるものだという信念からのもので、最終理想は生体と機械の融合というものになった。 そしてラスプーチンと出会い、彼に傾倒し、彼の最も忠実な愛弟子となる。 1931年にシュタール・ヘルム(鉄兜団)に入団、親衛隊として階級を上げる。中佐相当ランクになり、第三帝国に貢献したことにより鉄十字勲章を授与され、トゥーレ協会の会長となった。 入団後、フェンシングの動きを会得し”アンフィスバエナ・ストライク”という両刃の剣を使った、接近戦格闘技を開発する。 1944年、ヘルボーイ出現のきっかけとなる「ラグナロク計画」に参加。しかし連合軍の介入により計画は失敗、ラスプーチンは異界へ引きずり込まれ、クロエネンは爆散した異界への扉となるポータル装置の破片が胸へと突き刺さり、息絶えたかのように見えたがすぐに姿を消した。 失踪後、1956年に歯の治療記録からルーマニアにあった無記名の墓がクロエネンの墓だとわかった。しかし2004年に再び現れ、復活したラスプーチンとともに暗躍し始める。クロエネンの胸にはゼンマイ仕掛けの機械が埋め込まれ、これにより死から甦り、不死身の肉体を得た。 最期はヘルボーイとの戦いで落とし穴に落とされ、針山に串刺しになった上に歯車で押しつぶされた。生死は不明。 ちなみにこれらの設定の大半が映画で追加されたデル・トロのオリジナル設定であるが、劇中で活かされることはほとんど無かった。 デザイナーとしての参加ではないが今作の製作中に日本の漫画家である弐瓶勉が原作コミック版ヘルボーイのクロエネンのイラストを数枚デルトロ監督の依頼によって描いている。 イルザ・ハウプシュタイン(英語版) 演 - ブリジット・ホドソン(英語版) ラスプーチンの傍らに仕えるナチスの女性将校。彼によって永遠の若さを与えられており、第二次世界大戦中から現代に至るまで容姿が変化していない。戦闘能力は常人並み。ラスプーチンに対する忠誠には、多分に愛情の要素が含まれている。 サマエル 復活したラスプーチンが召喚した冥界の悪魔。身長2m程度、体重不明。強靭な体躯がその最大の武器である。巨体ながら俊敏に動き、圧倒的な腕力と曲爪で対象を引き裂く。驚異的な耐久力と打たれ強さをもち、ヘルボーイに再三殴られ、叩きつけられても立ち上がってくる。関節も自在に可動し、腕関節を逆に曲げて背後からのヘルボーイのパンチを受け止めたりできる。自身の体長をはるかに超える長い舌は伸縮性に富み、巻きついた対象(生体)を麻痺させる猛毒を分泌する。 サマエルは大量の卵から成り、一体が滅ぼされれば卵からそれに倍するサマエルが孵り、急激に成長して新たなるサマエルの群れとなる。
※この「旧ドイツ軍関係者」の解説は、「ヘルボーイ (映画)」の解説の一部です。
「旧ドイツ軍関係者」を含む「ヘルボーイ (映画)」の記事については、「ヘルボーイ (映画)」の概要を参照ください。
- 旧ドイツ軍関係者のページへのリンク