日程・開催地の変更についてとは? わかりやすく解説

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日程・開催地の変更について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 11:14 UTC 版)

第45回世界遺産委員会」の記事における「日程・開催地の変更について」の解説

ユネスコ加盟61ヶ国が動議提出して19執行委員国が招集要請58ヶ国が出席し3月1516日ウクライナ問題特化したユネスコ執行委員会特別会合(年2回の定例総会とは別)が開催され3月2日開催され第11回国際連合緊急特別総会ではロシア寄り姿勢示したキルギス棄権した中国ユネスコ分野教育遺産事業に関してロシア非難賛同し武力紛争の際の文化財の保護に関する条約ハーグ条約)に基づくウクライナの世界遺産保護確実に実施することや、第45回世界遺産委員会緊急案件として議題とすることを決めたが(下記ウクライナ問題」の節参照)、開催地の変更などについては世界遺産委員会一任するとした。 開催地や日程の変更に関しては、ユネスコ世界遺産センターからの打診により、その年の委員国下記委員国」の節参照)の内、議長国副議長国および報告担当国の発議により委員国参集し委員国務め21ヶ国の内3分の2すなわち14ヶ国以上の賛同変更可能になるため、議長国ロシアが自ら開催地変更を提案することはあり得ず副議長国のイタリア・アルゼンチン・タイ・南アフリカ・サウジアラビア、報告担当インドの内、3月2日第11回国連緊急特別総会でのロシア非難決議および3月24日国連安全保障理事会での人道支援決議の際にロシアインド反対棄権非難決議では委員国のルワンダ・ナイジェリア・ザンビア・エジプトも棄権または欠席人道支援決議でも委員国エチオピアマリ棄権ロシア対す制裁措置に対してはサウジアラビア・アルゼンチンおよびメキシコ参加しないことを表明するなど、ロシア寄り姿勢示しており、委員会開催地変議案出されても反対する勢力一定存在することになる。なお、変更手続き規程により60日前までに行わなければならず、期限4月19日だった。 このような状況に対してウクライナとの遺産保全のためのパートナーシップ協定を結ぶ隣国ポーランド国立文化遺産研究所英語版)は、世界遺産条約に基づく運用制度ながら、ユネスコ自体事務的官僚機構化し裁量権がないことは問題であり、抜本的な制度見直し改革必要になっていると痛烈な批判をした。 3月30日始まった214ユネスコ総会(~4月13日)において、ロシアによるジェノサイド明らかになったことをうけ、かつてソビエト連邦構成していたリトアニアユネスコ大使開催地変更を公式に要求したことを皮切りに多数の国が賛同しロシア非難声明ノーベル賞受賞者からの公開書簡なぞらえOpen letter from 46 countries party to the UNESCO World Heritage Conventionユネスコ世界遺産条約46ヶ国からの公開書簡)」を取りまとめイギリス代表して公開書簡として公表した一方でベネズエラユネスコ大使ロシアでの開催理解を示す姿勢表した4月13日終了したユネスコ総会後、オードレ・アズレユネスコ事務局長調停役となり、直ち委員会開催について調整水面下進められた。連日パリユネスコ本部において委員国以外の各国ユネスコ大使参集しての議論が行われ、ロシア友好国委員ロシア入りすることで拘束されるではないかという懸念を表す国も現れたため、新型コロナウイルス感染症の世界的流行によりオンラインミーティングとなった前回第44回世界遺産委員会参考ロシア開催しつつテレビ会議併用案も出されたが否定され最終的にロシアユネスコ大使Grigory Ordzhonikidze本国文化省およびロシアユネスコ国内委員会英語版)と協議し開催地の変更について言及しないことを条件4月21日開催延期了承した延期決定伝え記者会見では、新型コロナウイルス感染症変異株への警戒感も残るといった付帯案件があることも付け加えられた。 4月22日ウクライナ招聘されポーランドのPiotr Gliński副首相文化相とリトアニアのSimonas Kairys文化相が、リトアニア本国ガブリエリュス・ランズベルギス外相とともに今回戦争終わったとしても委員会ロシア開催すべきではないとの共同声明出した開催日程および開催地の変更これまでにも、中国蘇州市開催予定だった2003年第27回世界遺産委員会SARSの影響で、バーレーンマナーマ開催予定だった2011年第35回世界遺産委員会バーレーン騒乱により中止となり、ユネスコ本部開催されたことはあった。 2022年カザン立地するタタールスタンの主要構成民族であるヴォルガ・タタール人チュヴァシ人祖先にあたるヴォルガ・ブルガール人がイスラム教改宗し1100年節目にあたることから(922年アッバース朝カリフがこの地域使節団派遣して布教)、世界遺産委員会開催合わせソボルナジャと呼ばれるイスラム聖堂博物館・図書館などを併設する複合施設建設発表する予定でいた。カザン・ハン国イスラム教国ながら、ロシア正教ロシア・ツァーリ国友好関係にあったとして、ロシアによるイスラム融和懐柔政策広くアピールする計画である。

※この「日程・開催地の変更について」の解説は、「第45回世界遺産委員会」の解説の一部です。
「日程・開催地の変更について」を含む「第45回世界遺産委員会」の記事については、「第45回世界遺産委員会」の概要を参照ください。

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