日本テレビとの関係
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「讀賣テレビ放送」の記事における「日本テレビとの関係」の解説
在阪準キー局は在京キー局と対立しがちであるが、読売テレビは日本テレビや読売新聞社の意向を受けて設立された放送局という経緯もあり、両局の関係は非常に良好であるといえる。また、在阪準キー局4局で唯一系列・ネットワークの体裁が開局以来一貫して変わっていない。 かつては『お昼のワイドショー』(初期)、また『11PM』の火・木曜放送分を放送開始から終了まで制作を担当し(後継番組の『EXテレビ』でも)、2000年代においても『ズームイン!!SUPER』に当時同局解説委員の辛坊治郎がレギュラー出演したり、2009年4月 - 2010年3月まで放送された『SUPER SURPRISE』(開始当初のタイトルは『サプライズ』)においても、前述の『11PM』『EXテレビ』と同様、水曜放送分の制作を担当した。また2007年9月まで放送されていた『ザ・ワイド』では同局との共同制作を行い、前期は本局発の情報コーナーを設けたり、積極的に関西からリポーターの中継を入れたり、後期には当時同局解説委員の岩田公雄がレギュラー出演していた。 本局制作の全国ネット番組(『どっちの料理ショー』など)に日本テレビのアナウンサーが出演したり、同じく本局制作の全国ネット番組の『ウェークアップ!ぷらす』や『情報ライブ ミヤネ屋』には日本テレビも協力し、同局の記者や解説委員も多く出演している。『ウェークアップ!ぷらす』においては、東京で出演するゲストを東京・汐留の日本テレビスタジオに招いてネットを繋いだり、インタビュー映像に出演する識者のコメントを同局で収録する等、積極的な交流がなされている(党首討論や立候補予定者の討論など、企画によって汐留のスタジオから全編生放送することもある)。 毎年春・秋の改編期に放送されている番組対抗特番(2021年現在は『日テレ系人気番組 春秋のコラボSP!』)には、読売テレビから『情報ライブ ミヤネ屋』や『秘密のケンミンSHOW』チームがゲスト出演している。深夜番組は日本テレビと共に同日ネットを行う番組が他局と比べて多い。 アニメでは本局と日本テレビの両局が関連している作品が多く、『天才バカボン』や『ルパン三世』のように両局が異なるシリーズを制作した例があるほか、『シティーハンター』や『名探偵コナン』のように日本テレビのスタッフが参加した作品も多い。2009年3月には日本テレビ55周年・読売テレビ50周年の両局の記念番組として『ルパン三世VS名探偵コナン』が放送され、2013年には続編として劇場映画『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』も制作された。また『金田一少年の事件簿』はアニメ版を読売テレビ、ドラマ版を日本テレビが制作しており、両番組の放送期間が重複する時期には相互の告知放送が行われたことがある。 なお、読売テレビの東京支社は2009年11月24日に東京・汐留の「日本テレビタワー」(日本テレビ本社ビル)内に移転し、在京キー局の本社内に在阪準キー局の東京支社が入居する形となった。 小西美穂の様に報道などで評価され、本局から日本テレビに移籍する社員もいる。自社制作の深夜番組の多くは日本テレビにもネットされ、中京広域圏の中京テレビとも番組制作など(『特報!EXPOプレス』や『愛の修羅バラ!』等)で積極的に協力がなされている。 一方で、他の在阪局同様に日本テレビとは異なる番組編成を取る時間帯も少なくなく、中には先述の『そこまで言って委員会NP』等の様に出演者の猛反対を受けた等の理由で日本テレビにはネットされない場合もある。また年3~4回行われる『笑点』の地方収録誘致にも消極的な姿勢を取っており、近畿地方での同番組の収録は長年行われていない状態が続いている。 そして、1980年代後半から1990年代前半頃にかけて日本テレビ制作のアニメ作品のネットに消極的な時期があった。 日本テレビ系列で平日夕方5時台に放送されたアニメは、当初は同時間帯で放送されていた。しかし1988年10月から当該時間でローカル番組『ざまぁKANKAN!』の放送が開始されると、同年4月の開始当初は同時ネット(金曜17時)だった『魔神英雄伝ワタル』は木曜16時台に移動、後に平日の朝の10時台に放送時間が変更され、次番組も含めて1年間は当該時間での放送が続き、その後は平日の早朝5時台に放送時間が変更される等、変動が激しかった。さらに『魔法のプリンセス ミンキーモモ』(2代目)の様に放送時間が取れない等の事情により、放送回数を飛ばしていきなり最終回にしてしまう等、対応に問題があった。また夕方時間帯で放送時期は『アニメだいすき!』枠が割り込む時もあった。この時期に平日早朝に放送されたアニメは他にも『電脳警察サイバーコップ』(これは特撮作品だが、ローカルセールス化後はこの時間帯で放送された)・『戦え!超ロボット生命体 トランスフォーマーV』・『魔動王グランゾート』・『機動警察パトレイバー』・『魔神英雄伝ワタル2』・『からくり剣豪伝ムサシロード』・『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』・『魔法のプリンセス ミンキーモモ』(2代目)・『ママは小学4年生』・『ミラクル☆ガールズ』が挙げられる。『それいけ!アンパンマン』はこの時期に土曜日や日曜日の早朝に放送時間が変更されている。 自社及び日本テレビ制作の深夜アニメは、現在では月曜深夜の『MANPA』枠の中で放送している(前述の『無敵看板娘』もこの枠で放送されていた)。しかし、日本テレビテレ制作の作品は大幅な遅れネットを生じる事がある。 『ズームイン!!朝!』では日本テレビ・読売テレビの両局の現場レベルの関係が良好だったため、徳光和夫が降板する際には、後任として当時読売テレビのアナウンサーだった辛坊治郎を徳光自らが推薦したが、当時の両局の社長が個人的に不仲(日本テレビの高木盛久と読売テレビの青山行雄)だったために、「読売テレビのアナウンサーになんでやらせんだ、うちには福留がいるだろ」と辛坊起用案が高木から却下され、福留功男が起用されることになった経緯がある。 企画ネット番組とみなすことが多いとされる『キユーピー3分クッキング』は、近畿広域圏では日本テレビ制作のものを読売テレビが放送している。 また、独自番宣も日本テレビ制作のものと同一フォーマットのもの放送されることが他局に比べて多い。2016年春においては全国ネット番組のみならず、自社ローカル番組を含め「日テレ」の部分を「ytv」に差し替えたものを放送した。 基本的に平日早朝は自社制作(『朝生ワイド す・またん!』)を放送し、夕方は日本テレビのゴールデンタイム・プライムタイムの再放送枠(15:50 - 16:47)をそれぞれ放送するため、日本テレビのローカルセールス枠の番組は全くネットしていなかったが、2020年9月28日に、『Oha!4 NEWS LIVE 第2部』(5:20 - 5:50)を、2021年1月4日に、水曜日を除き『news every.・第1部』のフルネットをそれぞれ開始した。 さらに日曜には2022年4月3日より『シューイチ・第2部』の同時ネットを開始したためフルネットに進出した。
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