施工と技術とは? わかりやすく解説

施工と技術

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 14:00 UTC 版)

夢咲トンネル」の記事における「施工と技術」の解説

トンネル施工は、2000年8月開削工法によりアプローチ部から着工した咲洲側では埋立から数年経過し残留沈下量が小さい為、コスト縮減観点から立坑設置せず沈埋部とアプローチ部を直接接合する方式採用した深層混合理による地盤改良一部を除く)から基礎杭土留鋼矢板打設掘削及び支保工段階施工した後、底版部から躯体構築した一方夢洲側では埋立進捗度に応じた地盤改良土留工掘削躯体構築が行われた。とりわけ夢洲側では軟弱地盤ゆえ周辺地盤からの土圧水圧が非常に大きくWEBシステム導入により24時間監視体制をとる等、土留壁の設計・施工止水対策様々な工夫凝らした他、施工管理にも精度の高い事前予測手法採用した沈埋トンネル部は、上床版と側壁をフルサンドイッチ、下床版オープンサンドイッチとしたセミフルサンドイッチ工法の鋼コンクリート合成構造採用された沈埋函(長さ100m*幅35.4m*高さ8.6m)8函で構成されており、トレンチ浚渫によって海底部分掘り下げトレミー船で基礎マウンド築造し、起重機船による仮支承台の設置後に、計測機器用いながら工事進めた2005年11月最初の沈埋函が、2007年8月には最後沈設終了すると沈埋部が貫通した。なお、最後に沈設する7号函の両端傾斜をつけ上下面の水圧差と自重利用し水圧接合させるキーエレメント工法五洋建設開発)を世界で初め採用し従来のVブロック工法比較し大幅にコスト工期縮減した。また、東南海地震南海地震等を見据え、沈埋函の接合部一部ゴムガスケット継手設置水圧接合時の止水可能にした他、残留沈下による変形対策として5箇所採用した新開発のクラウンシール式継手により函間の遊間確保最大1m程度想定される地盤沈下や、地震時の圧縮力緩和する構造となっている。これらの工夫により、通常50年程度とされる土木構造物耐用年数夢咲トンネルでは100年となっている。 鋼殻ケーソン立坑夢洲4区設置)は2001年度基礎工に着手仕留め工をアプローチ部との連続施工行いガット船で基礎マウンド築造後、起重機船設置した安定性のため二重壁内のコンクリート打設基礎マウンド下からの止水コンクリート打設といった工夫行った後、周囲埋め戻し立坑内部躯体構築や沈埋函との接合等を順次行った夢咲トンネルには、この他にも1タワーポンツーン方式採用など、コスト面・工期面・安全面から様々な工夫凝らされている。

※この「施工と技術」の解説は、「夢咲トンネル」の解説の一部です。
「施工と技術」を含む「夢咲トンネル」の記事については、「夢咲トンネル」の概要を参照ください。


施工と技術

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 17:34 UTC 版)

東京ゲートブリッジ」の記事における「施工と技術」の解説

コンセプトは「耐用年数100年目指す橋梁」であり、様々な最新技術導入されている。すべり型免震支承は、鉛直力・水平力をそれぞれ負担する支承から構成され橋梁中央部2つの主橋脚部に2基ずつ並べて設置している。大地震などの際、既存免震支承支えられる平力の3倍に達する7,000トントラス重量を、荷重支持板・バッファといった機能異な2つ支承組み合わせる事で解決したまた、伸縮歪み計測センサー中に埋め込まれており、計測したデータ自動監視する事で災害時影響をすぐに把握できるようになっている橋脚基礎に高強度モルタル内部充填した鋼管矢板井筒継ぎ手採用し継ぎ手強度高める事で本数16%削減した上部工に強度・溶接施工性優れたBHS鋼材Bridge High-performance. Steel橋梁高性能鋼材)を採用した事とトラス主構の設計にLRFD(Load and Resistance Factor Design荷重抵抗係数設計法)による設計取り入れた事により、通常のものと比べ重量を3%、材料制作費にして12%の縮減実現した2009年平成21年9月には、有明地区組立てられ大規模トラスが、3隻の大型クレーン船4000トン吊り級)を用いて架設された。高さ40mのトラス中央部の主橋脚架設したもので、3隻の大型クレーン船用いて架設日本国内で4例目である。

※この「施工と技術」の解説は、「東京ゲートブリッジ」の解説の一部です。
「施工と技術」を含む「東京ゲートブリッジ」の記事については、「東京ゲートブリッジ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「施工と技術」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「施工と技術」の関連用語

施工と技術のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



施工と技術のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの夢咲トンネル (改訂履歴)、東京ゲートブリッジ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS