開削工法
地下鉄のトンネル掘削工法の1つで、オープンカット工法とも呼ばれ、俗に“露天掘り”といわれます。両側に沿って鉄くいを打ち込み、その上にH型の鉄の桁をかけて鉄板を敷き、路面交通に支障がないようにした後、地上から掘り進むものです。
わが国の初期の地下鉄工事は、地質が似通っているベルリンの地下鉄を参考にしたため、この開削工法が導入されました。土木工事は「土と水との闘い」といわれますが、最近は土止めや防水技術が改善されています。このため、従来は困難だった軟弱地盤でも開削が可能となり、工期も短縮されてきました。
しかし、地下鉄工法は、都市の過密化や大深度に近い地下鉄トンネル建設などから、昔ながらの開削工法には限界が多く、近代的なシールド工法が主流となっています。
開削工法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 04:43 UTC 版)
最も基本となる工法で、歴史も長い。非開削工法でも立坑は開削工法による。
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開削工法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 11:42 UTC 版)
地面の土を掘り返し、路線を建設した後に埋めなおすという工法。オープンカット工法、切り開き工法とも呼ばれる。工事費が安く工期が短いのが特長で、1980年代まで世界各地の地下構造物の建設工法として主流であった。一方で地面を開削することに起因する制約も多く、地面から深い場所や路線の上に建造物や河川などがある場合は使えない。日本の京都のように地下に多量の埋蔵文化財(遺跡)を抱えている都市では開削工法による工事の前に埋蔵文化財の発掘調査が必要になり、その分の経費と時間が必要となる。また道路上を開削するため道路交通の障害になるという問題もあるが、交通量の多い時間帯には工事を止め、開削した穴を一時的に鉄板で覆って上部を通行可能とすることである程度緩和することができる。
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