開創伝承とは? わかりやすく解説

開創伝承

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 17:06 UTC 版)

金剛峯寺」の記事における「開創伝承」の解説

既述のように、空海嵯峨天皇から高野山の地を賜ったのは弘仁7年816年)のことであり、空海が若い時に修行したことのあるこの山に真言密教道場設立することを天皇願い出たというのが史実とされている。なお、平安中期成立とされる金剛峯寺建立修行縁起』にはこれとは異なった開創伝承が残されている。空海修行適した土地探して歩いていたところ、大和国宇智郡奈良県五條市)で、黒白2匹連れた狩人(実は、狩場明神という名の神)に出会った狩人放ち、それについていくようにと空海告げた言われるまま、ついていくと、今度紀伊国天野和歌山県かつらぎ町というところで土地の神である丹生明神(にうみょうじん)が現れた。空海丹生明神から高野山譲り受け伽藍建立することになったという。この説話出てくる丹生明神山の神であり、狩場明神山の神を祭る祭祀者原始修験者)であると解釈されている。つまり、神聖な山に異国宗教である仏教伽藍建てるにあたって地元山の神許可得たということ示しているのだとされている。高野山では狩場明神高野明神とも称する)と丹生明神とを開創関わる神として尊崇し、壇上伽藍御社(明神社)において現在でも祀られている。また丹生都比売神社でも、丹生明神狩場明神祀られ金剛峯寺丹生都比売神社古くから密接な関係にあり、神仏分離後の今日でも金剛峯寺の僧の丹生都比売神社への参拝が行われている。

※この「開創伝承」の解説は、「金剛峯寺」の解説の一部です。
「開創伝承」を含む「金剛峯寺」の記事については、「金剛峯寺」の概要を参照ください。

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