施工にあたっての技術的問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 16:23 UTC 版)
「頸城トンネル」の記事における「施工にあたっての技術的問題点」の解説
新線建設にあたっては特にトンネル掘削に関して以下の技術的問題点が懸念された。 膨張性軟弱泥岩およびベントナイト層の掘削(頸城トンネル) 4 - 5 kg/cm2の被圧下にある含水砂礫層の掘削(浦本トンネル) 噴出するメタンガスに対する安全対策(各トンネル) 軟弱泥岩地帯での3線断面(約120 m2)の掘削(頸城トンネル、名立トンネル) 特に頸城トンネルに関しては、能生谷層と呼ばれる泥岩主体の層が入口側から濁澄川付近まで続き、その上にさらに砂岩と泥岩が互層となって重なっている。また、坑口から350 - 500 m 間にかけて、および中央部の濁澄川下部に水溶膨張度が高いベントナイト質凝灰岩が介在する。徳合川の谷を境に名立川層と称する泥岩が主体となる。いずれも第三紀層に属する比較的新しい地層で、固結度が低いものであった。特に第1工区から第3工区にかけては、地殻変動の甚だしい地帯で地すべり崩土層が広く分布するとともに、各所での爆発性ガスの検知、石油の湧出、異常膨張性泥岩の存在、摂氏30度に達する高温など、数々の困難に見舞われることになった。
※この「施工にあたっての技術的問題点」の解説は、「頸城トンネル」の解説の一部です。
「施工にあたっての技術的問題点」を含む「頸城トンネル」の記事については、「頸城トンネル」の概要を参照ください。
- 施工にあたっての技術的問題点のページへのリンク