第1工区とは? わかりやすく解説

第1工区

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 16:23 UTC 版)

頸城トンネル」の記事における「第1工区」の解説

第1工区は大成建設により、1966年昭和41年2月米原坑口から着手した掘削方式は底設導坑先進上部断面掘削逆巻工法進められベントナイト凝灰岩地帯坑口より350 - 500 m 地点間)、石油浸出坑口より355 mおよび580 m付近)や断層も無事突破し当初の1,000 m ほどの区間順調なペース掘削進み、翌1967年昭和42年3月までに底設導坑は1,350 m地点まで掘削実施した。 しかしその後坑口より985 - 1,135 m 地点間では導坑盤ぶくれ現象生じ最大80 cm 扛上導坑支保工内側幅が約1 m 縮小し、その区間の盤下げ縫返しが行われた。 さらに、導坑坑口より1,465 m 地点上半掘削が1,350 m 地点達したころから最大土圧150 - 200 トン/m2 にもなる異常膨張性持った549 m の泥岩区間(以下、異常地圧区間米原起点338 km 851 m - 339 km 400 m間)に達し以降矢板折損支保工変形激しくなり、盤ぶくれピークとなる掘削2週間後には1日平均6 cm にもおよび、インバートコンクリートも破壊された。このため支保工補強縫返しコンクリート巻き、盤下げコンクリート直し吹付けコンクリート施工、大断面採用、などの対策実施しながら掘進進めたが、その吹付けコンクリート破壊されるなど支保工コンクリート座屈変状止まることはなかった。 1967年昭和42年10月19日坑口より1,670 m(米原起点339 km 084.9 m)地点導坑掘進不可となったこのため上部断面先進させることとしたが、上部断面掘削従い米原起点338 km 851 m以奥の導坑全面的に圧潰した。加えて以降上部断面最大200 cm盤ぶくれ支保工著し変状発生するなど経日とともに変状目立ち始め同年11月30日坑口より1,543 m(米原起点338 km 958.4 m)地点上部掘進中止された。 このため上部掘進中止され米原起点338 km 958.4 m 以奥の掘削工法については、中止翌月1967年昭和42年12月2122日検討会議開かれた再開当たってNATM工法などが検討されたが、最終的に以下の方針工事継続することとなった大きな地圧抵抗力期待できる上部断面先進ベンチカット併進逆巻工法採用 断面インバートもふくめ円形変更 掘削直ち掘削分の延長コンクリート覆工覆工は2回巻(1次70 cm2次50 cm)とする 覆工コンクリートは早強コンクリート使用 覆工には鉄筋コンクリート使用1次巻のみ、2次巻は1次巻の変状少なかったため無筋覆工1次巻のある程度変状考慮し断面拡大断面可能な限り覆工早期完了のため上半下半極力間隔短くする この方針の下、上部断面掘削中止地点までの約100 m区間下部断面については、翌年3月末までに縫返し実施し上半のアーチコンクリートを打設後すぐに側壁インバート打設して早急に完成形状に仕上げ同時に断面円形に近づけ、中止地点まで完成形での施工終了させた。残る異常地圧区間1968年昭和43年4月3日から掘削再開した以降1968年昭和43年11月時点上半下半とも2.50 m/日の掘進速度維持し順調に工事進んだ工区残り延長150 m となった米原起点339 km 400 m地点より膨張なくなったが、工法変更工費工期両面有利でないことから断面のみ普通断面として工区境まで工事継続した1969年昭和44年1月7日米原起点339 km 500 m 地点第2工区貫通し、これによりトンネル区間貫通した。 なお、異常地圧区間建設費は、円形断面としたことや覆工鉄筋コンクリート使用したことなどにより、通常断面区間を底設導坑方式建設した区間の2倍の1,084,000/m達した

※この「第1工区」の解説は、「頸城トンネル」の解説の一部です。
「第1工区」を含む「頸城トンネル」の記事については、「頸城トンネル」の概要を参照ください。

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