施工例
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「ジオデシック・ドーム」の記事における「施工例」の解説
富士山レーダー なにわの海の時空館 東京よみうりカントリークラブ - 1987年までのクラブハウス。
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施工例
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「高靭性セメント系複合材料」の記事における「施工例」の解説
2012年の段階で既に、アメリカ合衆国、スイス、日本、大韓民国、オーストラリアなどで大規模にECCが使用された事例が、多数見られる。以下に、幾つか施工例を挙げる。 Mitaka ダム 広島市の近くに有るダムで、2003年にECCを使って修理した。 2003年当時で、建築から60年が経過した老朽ダムであり、堤の表面は酷く劣化していた。明らかな亀裂が存在し、所々で漏水まで発生していた。 そこで、600 m2以上の範囲に、2 cmの厚みでECCを吹き付けて、補修を行った。 岐阜県の擁壁 岐阜県で擁壁を、2003年にECCを使って補修をした。 通常ならば一般的なセメントなりコンクリートなりで修理するのだが、この擁壁の場合は、あまりに劣化が酷かった。一般的なセメントでは、擁壁にできた亀裂を埋める事は、もはや不可能であろうと見込まれたため、ECCが用いられた。なお、このECCは施工後1年間、亀裂が広がらないように耐えて、擁壁が崩壊する危険を最小限にする意図で用いられた、応急処置の事例である。 Glorio Roppongi high-rise apartment building 東京に建設された高さ95 mの高層住宅に、ECCが使用された。具体的には、2フロア毎に組み合わされた、合計54組のECCで作られた外力によって曲がり得る梁を、地震動による建物の損傷を減らす意図で取り付けた。 一般的なセメントを使用した場合と比べれば、ECCは外力に耐え易い。さらにECCは、強い外力を自らが変形する事で吸収できる。また、ECCは剪断応力に対しても、ある程度までならば、破損せずに変形できる。これらのECCの特性は、一般的なセメントだけを建物に使った場合と比べれば、地震動に対して建物を強くできると考えられている。 Nabeaure Yokohama Tower この41階建ての建物でも地震動による建物の損傷を減らす意図で、ECCが使用された。具体的には、各階に4本ずつのECCで作られた梁を仕込んだ。Glorio Roppongi high-rise apartment buildingの類例である。 Mihara Bridge 北海道に建設された、長さ約1 kmの橋梁で、2005年に供用が開始された。 道床に約800 m3の鋼鉄で補強されたECCが使用された。ECCは、道床に荷重される張力を逃がす。また、橋の建設中に道床にできてしまう亀裂を、ECCを使用した事で4割減らせるとされる。 ミシガン州の州間道路94号線の橋 この道路用に2005年に完成した橋の道床に、ECCが225 mmの厚さで使用された。 ここには約30 m3のECCを使用するだけで済んだ。一般的なセメントを使うよりも、少ない材料で橋の道床を作っても、EECの特性の御蔭で、充分に交通による荷重に耐えられた。 ミシガン大学とMichigan Department of Transportationは、2009年現在、この橋に使用したECCが理論値の耐久性を発揮しているかどうかの調査を行っている。ひとまず、完成から4年後の時点の調査の結果、ECCは充分な強度を保っていたと判った。 Ellsworth Road Bridge 2006年11月に、この橋の修理が、ECCを用いて行われた。 この補修に使用されたECCは、速く固まって、強度が高くなる特性を持っており、圧縮力に対して、施工後4時間で23.59 ± 1.40 MPaまで耐え、さらに施工後28日目には55.59 ± 2.17 MPaまで耐えた。この特殊なECCの御蔭で、従来のコンクリートで補修した場合と比較して、橋の修繕の工期短縮と、橋の早期の再開通が可能だった。
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