土留
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/19 05:56 UTC 版)
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土留(どどめ[1]、英語:retaining wall)とは、法面や段差の崩壊を防止するために設置される構造物である。自立式土留構造の土留は擁壁ともいう。仮設構造物においては、開削工法により掘削を行う場合に、周辺土砂の崩壊を防止すること、また、止水を目的として設けられる仮設構造物をいい、土留め壁と支保工からなる。土留め壁には親杭横矢板壁、鋼矢板壁、鋼管矢板、壁柱列式連続壁、および地中連続壁がある[2]。
自立式土留構造
構造物自体の剛性と基礎部の水平抵抗によって、土留背面の土圧と水圧を支える工法。後述のもたれ式土留構造と比べて設置面積は狭くなるが、土圧に耐えうる強固な構造とするため費用は割高となる。主に直打ちコンクリートや鋼管杭等を用いる構造物が一般的である。
もたれ式土留構造
構造物の自重と土留背面の土圧を、ある程度拮抗させて支える工法。自立式土留構造と比べて広い面積を要するが、構造物の厚さを薄くできることから費用は割安となる。多くの場合、水圧を逃すために背面に栗石層及び水抜きパイプを設置する。主に間知石、コンクリートブロック、石材等を用いる構造物が一般的である。背面の土圧を考慮しなくとも良い場合には、丸太を組み合わせた木製土留や木柵も用いられる。
目地
コンクリートや漆喰で目地を埋める土留構造を練積、目地を埋めない構造を空積と呼ぶ。
簡素な土留構造
半恒久的な機能が不要な場合には土嚢積み、丸太積み、板柵等の構造による土留が用いられる。これらの土留を造る際の止め釘や木杭に挿し木更新が可能なヤナギなどを使い、緑化を同時に進める手法を用いることもある。
脚注
関連項目
土留
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 15:46 UTC 版)
土塁は叩いて固めることで完成時は乾燥すると固く頑丈となるが、土砂でできているものであるため風雨に弱く、叩き締めた状態のままにしておくと土砂が流出して崩壊してしまう恐れがあった。こうした、斜面崩壊を防ぐために土留を施す。 土塁の法面に、草を植えて繁殖させることで土塁崩壊を防いだ。芝を植えたものを芝土居(しばどい、しばどゐ)といい、積土に芝を混ぜ叩き固めたものもある。植えられる草は芝だけでなく、ジャノヒゲ、小笹、熊笹、竹なども植えられた。特に竹を植えたものは豊臣秀吉による御土居(京都府)や津山城(岡山県)にその例があり、津山城では「竹土手」と呼ばれていた。また、熊笹を植えたものは「熊笹土塁」とも呼ばれ、降雪の多い地域の城に例が多い。 また、土留には腰巻石垣(こしまきいしがき)という、底辺部に低く積んだ石垣も用いられた。
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