新領土カリフォルニアでの金発見とは? わかりやすく解説

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新領土カリフォルニアでの金発見

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/04 02:36 UTC 版)

フォーティナイナーズ」の記事における「新領土カリフォルニアでの金発見」の解説

1845年3月民主党ジェームズ・ポークアメリカ合衆国大統領選ばれると、彼はその就任演説のなかで、メキシコであったネヴァダカリフォルニアニューメキシコ一帯、そして、独立国テキサス共和国であったアメリカ人入植者の数が増加していたテキサス、さらにイギリス共同統治していた北部太平洋岸の「オレゴン・テリトリー」と称される地域現在のオレゴン州ワシントン州アイダホ州にわたる地域)の獲得訴えた英米共同領有であったオレゴン地域では肥沃な農地毛皮求めアメリカ内部からの移住者増加し1846年永年要求貫いてイギリスとの間にオレゴン協定を結び、北緯49をもってイギリス領カナダとの国境線確定させた。 アメリカ人移住者たちによる併合要求のあったテキサス共和国では、1845年ポーク就任待たず議会併合承認され就任後正式にテキサス併合なされたテキサスアメリカになったことからアメリカ・メキシコ両国間に国境紛争生じたメキシコ国境線をヌエセス川と主張したが、ポーク大統領はより南のリオグランデ川であると主張したポーク政権メキシコ対しテキサス領のさらなる拡大認めること、カリフォルニア・ニューメキシコを2,500ドルアメリカ譲渡すること、この2点要求し、それをメキシコ政府拒否したことから、1846年5月米墨戦争勃発したこうした背景には、アヘン戦争以降英仏両国だけでなくアメリカもまた中国貿易への進出企図し、その観点から太平洋沿岸貿易港確保求める声がしだいに高まっていたことが挙げられるジョン・フレモント西部探検してカリフォルニア占領し、そこで独立運動扇動した米墨戦争は、明らかにアメリカ側挑発によってはじめられた戦争であったポーク大統領は、ウィンフィールド・スコット指揮官とする大軍メキシコ送り込んだスコット将軍1847年9月メキシコシティ陥落させて、この戦争勝利貢献した米墨戦争勝利と、それにつづく1848年2月2日グアダルーペ・イダルゴ条約によって、アメリカは、1,825ドル(1,500ドル現金325ドル債務放棄)と引き替えメキシコ割譲地得た。これは、現在のカリフォルニア州ネバダ州ユタ州全域アリゾナ州大部分、およびニューメキシコワイオミングコロラド各州それぞれ一部にあたる広大な領域である。アメリカはこれにより、アジア貿易拠点たるサンフランスシコを確保したこの頃メキシコカリフォルニア入植していたドイツ生まれ農場主ジョン・サッターがサッター砦を建設しニュージャージー州生まれ大工ジェームズ・マーシャル使用人として用いていた。マーシャル水力による製材考えサクラメント東方コロマのアメリカン川(英語版)に水車小屋建設し、サッターの製材所建設計画助けた。そして、グアダルーペ・イダルゴ条約成立直前1848年1月24日マーシャルアメリカン川の川底砂金発見したのである。この時期が微妙で、もし金発見がもっと早ければメキシコからの干渉きわめて厳しいものであったことが予想され戦争なりゆき大きく異なるものとなった可能性がある。マーシャル報告聞いたサッターは当初、これを元手にした農業経営拡大考え当初緘口令をしいて秘密にしていたが噂はすぐに広まった当初乾燥した岩と砂ばかりの荒蕪地で有用性に欠くという見方さえあった新領土であったが、金発見によって事態一変したのであるサクラメントでの金発見報告はやがてポーク大統領のもとにも届きこの年12月大統領アメリカ連邦議会新天地カリフォルニアでの金発見事実正式に発表した。これにより、年が明けた1849年にはカリフォルニア金鉱目当て山師開拓者、すなわち「フォーティナイナー49年者)」が大量に押し寄せることとなった空前の「ゴールド・ラッシュ」が、ここに現れのである

※この「新領土カリフォルニアでの金発見」の解説は、「フォーティナイナーズ」の解説の一部です。
「新領土カリフォルニアでの金発見」を含む「フォーティナイナーズ」の記事については、「フォーティナイナーズ」の概要を参照ください。

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