放映権を持っていない球団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/10 05:50 UTC 版)
「DRAMATIC BASEBALL」の記事における「放映権を持っていない球団」の解説
東京ヤクルトスワローズ後楽園球場を本拠地としていた時代は、後楽園と日本テレビが包括提携をしており、主催球団に関わらず後楽園開催の試合については日テレに優先的に放映権を与えていたため巨人戦とともに国鉄主催試合も放送していた(但し、後楽園以外の他球場で国鉄主催となった試合については他系列で放送したものがある)。 1964年に本拠地の球場を神宮球場に変更し、球団名を国鉄からサンケイに変更したときに放映権を失うと同時に、フジテレビが独占的に所有することとなる。ただし、その後も、巨人が優勝マジック1となった1965年10月14日に、急遽対巨人戦の中継を編成した例があるなど(実際は雨天中止)、特に10月以後に放送を要する重要な試合(優勝決定戦など)で、かつ他局が中継できない場合や、ヤクルトが幹事球団となるオールスターゲームなどで散発的にフジテレビから放映権を譲渡されたことがあった。また、1978年の日本シリーズ第2戦のみ、ヤクルト球団に後楽園球場の使用を認めた見返りとして、例外的に放送した。その後はしばらく途絶えていたが、2013年3月31日の開幕第3戦(対阪神)は読売テレビがフジテレビ・ヤクルト球団から放映権を個別購入する形で関西ローカルで放送。 横浜DeNAベイスターズ前身の大洋ホエールズ時代には川崎本拠地時代で、かつ1974年までは優先放映権を持っていたTBSから権利を購入する形で土曜の試合を中心に散発的に中継していたが、1975年にNETテレビへ優先権が移動した際に自然と失った(ただし、1985年にtvk制作のデーゲーム中継を広島テレビが例外的に放送した事があり、この時は広島テレビから解説者を派遣していた。 参考として、読売新聞縮刷版より、1971年5月22日(土曜)の対巨人戦の放送予定が組まれていたことが確認できる。 2011年2月26日の横浜対巨人の試合は横浜主催試合であるが、巨人のキャンプ地・沖縄セルラースタジアムでの開催であったため、特例として日テレジータス(地上波・BS放送なし。地上波は「富士ゼロックス杯スーパーカップ」中継)で放映された。2012年2月25日もこのカードは組まれたが、地上波・衛星ともに放送されなかった。 2010年シーズンからスポーツニュース用の素材として、TBSがDeNA主催ゲームの中継映像を日テレに供給している(他局への供給はフジテレビに次ぐ)。それと引きかえに日テレも巨人主催ゲームの中継映像をTBSに供給している。2013年5月17日には札幌テレビが対日本ハム戦を北海道ローカルで、同6月23日と2014年4月26日・4月27日には、読売テレビが対阪神戦を近畿地方ローカルで、TBS・DeNA球団から個別購入の形により放送した。2015年6月21日の対広島戦も広島テレビが同様に中継予定だったが、雨天中止となり、代替日の9月28日に改めて中継した。広島テレビは2016年以降も対広島戦中継を年数試合継続している(2017年までと2020年は現地乗り込みで、2018・2019年はオフチューブで放送)。 中日ドラゴンズ巨人の親会社の読売新聞社→読売新聞グループ本社(2002年7月以降)が、中日の親会社の中日新聞社と競合関係にあることや、放映権の獲得に原則として中日新聞社の株式の保有が原則となっているため(ただし、過去にCBC→東海テレビが日テレ系の放送を行っていた時代に、両局からのネット受けによる中日主催試合の中継はあった)。 過去に日米野球がナゴヤ球場・ナゴヤドームで開催され、中日・巨人連合・中日単独チーム・NPBオールスターのいずれかとMLB球団が対戦した際には、主催新聞社(読売新聞社・毎日新聞社)を問わず日本テレビと中京テレビ(または変則クロスネット時代の名古屋テレビ)の共同制作で中継された年度があった。 ※フジテレビ系列とのクロスネット時代の広島テレビと札幌テレビは、ゴールデンタイムをフジテレビ系の編成としていた曜日に、フジテレビ・東海テレビからのネット受けでヤクルト・大洋・中日主催試合を放送していた。 以下は試合ごとの個別契約などでの放映権の取得は可能なため系列局が独自に放送することがあるが、2020年度に日本テレビ・BS日テレ・日本テレビ系CS各局で主催ゲームが放送された実績がない。また球団制作映像を利用する形で本拠地側が他系列局で、ビジター側が日本テレビ系列局の放送となる場合や、その逆の例もある。なお、中継する際に独自映像を局主導で制作するか、球団制作映像をメインに利用し、部分的に独自映像を挿入するかはその時々により異なる。 埼玉西武ライオンズBS日テレ(2001年4月9日に対オリックス戦を放送。映像とテロップは球団公式映像を使用し、実況は日本テレビが担当)や系列局の札幌テレビ、福岡放送が個別契約で放送したことがある。一方、日本テレビ(地上波)では1983年に対阪急・南海のデーゲーム各1試合をテレビ埼玉と並列で放送したことと、入団1年目の松坂大輔投手の登板試合を巨人戦と二元中継で放送した以外は放映権を取得していない(但し福岡本拠地時代はTNC→KRY→FBSを通じて放映権があった)。また、阪神戦は2006年に読売テレビがテレビ朝日・西武球団から個別に放送権を購入の上、球団制作映像の利用と日本テレビの技術協力により巨人戦を差し替えて生中継したほか、2014年にも6月14・15日両日の試合とも生中継した(なお14日の試合は16時までは通常放送、16時から17時は「土曜はダメよ!」との並列による102でのマルチチャンネル放送とした)。 オリックス・バファローズ球団合併前は近鉄の放映権が昭和期からあり、昭和30年代には、読売テレビ発でのナイター中継が組まれていたこともあったほか、その後も時折土曜・日曜午後にデーゲームがスポンサードネットされたこともあった(ナゴヤ球場開催分を含む)。オリックスも阪急時代には、読売テレビを通じての放映権があり、さらに対巨人のオープン戦を放送したことがあった。オリックスへの売却後は公式戦の放映権も年度により購入していた。球団合併後も2005年の対巨人のオープン戦1試合、2006年の1試合、2007年の1試合、2015年5月13日の楽天戦を読売テレビにて録画中継で放送した。2016年以降も年1〜2試合程度の録画中継を継続している。 2008年から2014年は読売テレビ自体での中継は行わず、ビジター側地元局向け中継への制作および技術協力が主であった。
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