放射性ヨウ素とは? わかりやすく解説

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ほうしゃせい‐ようそ〔ハウシヤセイエウソ〕【放射性沃素】


放射性ヨウ素、放射性ヨード

【仮名】ほうしゃせいようそ
原文radioactive iodine

ヨウ素のうち放射性有するもので、しばしば画像検査利用されたり、甲状腺機能亢進症甲状腺がん始めとする特定のがんに対す治療用いられたりする。画像検査では、患者体内投与され少量の放射性ヨウ素が甲状腺細胞や一部の腫瘍内部集積し、これによりスキャナでの検出が可能となる。甲状腺がん対す治療の場合は、大量の放射性ヨウ素を投与し、それによって甲状腺細胞殺傷する。放射性ヨウ素はまた、前立腺がんや眼内(眼の黒色腫さらにはカルチノイド呼ばれる腫瘍対す内照射療法にも用いられる。放射性ヨウ素は、がん細胞殺傷することを目的として、液剤カプセル剤として経口的に投与されたり、注射によって投与されたり、あるいはシード封入し腫瘍内部やその周囲埋め込まれたりする。

ヨウ素の同位体

(放射性ヨウ素 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/25 09:25 UTC 版)

本稿では、ヨウ素の同位体について解説する。


  1. ^ 長寿命核分裂生成物の半減時間を9年以下に短縮”. 東京工業大学 (2020年1月14日). 2023年5月25日閲覧。
  2. ^ Erwann Rault, Stefaan Vandenberghe, Roel Van Holen, Jan De Beenhouwer, Steven Staelens, Ignace Lemahieu (2007). “Comparison of Image Quality of Different Iodine Isotopes (I-123, I-124, and I-131)” (abstract). Cancer Biotherapy & Radiopharmaceuticals 22 (3): 423–430. doi:10.1089/cbr.2006.323. http://www.liebertonline.com/doi/abs/10.1089/cbr.2006.323. 


「ヨウ素の同位体」の続きの解説一覧

放射性ヨウ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 17:43 UTC 版)

ヨウ素」の記事における「放射性ヨウ素」の解説

チェルノブイリ原子力発電所事故では、核分裂生成物131I放射性同位体)が多量に放出されたが、これが甲状腺蓄積したため、住民甲状腺ガン多発した放射能汚染起きた場合放射性でないヨウ素大量摂取により、あらかじめ甲状腺ヨウ素飽和させる防護策が必要である(ヨウ化カリウム#用途ヨウ素剤参照)。そのため、日本国民保護法に基づく国民保護に関する基本指針により、核攻撃等の武力攻撃発生した場合武力攻撃事態対策本部長又は都道府県知事が、安定ヨウ素剤服用する時期指示することになっている。なお、独立行政法人放射線医学総合研究所は、たとえヨウ素含んでいてもうがい薬消毒剤など、内服薬でないものは「安定ヨウ素剤」の代わりに飲んだりしないようにとしている。 世界保健機関 (WHO) の飲料水中の放射性核種のガイダンスレベルは平常時の値は10 Bq/Lで原子力危機時の誘導介入レベル介入レベル超えないように環境汚染物質汚染食品摂取流通制限するため、二次的に設定される制限レベル、「暫定規制値」とも言う)であり、国際原子力機関介入レベル敷地外一般公衆が、過度被曝生ず恐れのある場合は、実行可能な限り被曝低減のための対策をとることが必要となる。その判断基礎となる線量)を3,000 Bq/Lとしているが、平常時の値や誘導介入レベル定めていない。日本では一定の基準はなくWHOの基準相当 を守っていた。しかし2011年東北地方太平洋沖地震における福島第一原子力発電所事故の影響から、放射性ヨウ素の飲料水中及び牛乳・乳製品中の暫定規制値300 Bq/kgと定めた。 または、ヨウ素甲状腺に集まる性質は、画像診断法の一つである甲状腺シンチグラフィ利用される甲状腺シンチグラフィではヨウ素の同位体のうち123I などを用いる。

※この「放射性ヨウ素」の解説は、「ヨウ素」の解説の一部です。
「放射性ヨウ素」を含む「ヨウ素」の記事については、「ヨウ素」の概要を参照ください。


放射性ヨウ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 02:58 UTC 版)

腫瘍溶解性ウイルス」の記事における「放射性ヨウ素」の解説

ヨウ化ナトリウム共輸送体英語版)(NIS遺伝子付加されウイルス腫瘍細胞感染させると、腫瘍細胞NIS発現しヨウ素集積される。放射性ヨウ素を用いた治療組み合わせると、腫瘍局所への放射線治療が可能となり、甲状腺癌治療用いることができる。ガンマカメラ用いると放射性ヨウ素の集積箇所可視化でき、ウイルスの感染箇所確認できるこの手法はアデノウイルス麻疹ウイルス牛痘ウイルスそれぞれ前臨床試験成功している。

※この「放射性ヨウ素」の解説は、「腫瘍溶解性ウイルス」の解説の一部です。
「放射性ヨウ素」を含む「腫瘍溶解性ウイルス」の記事については、「腫瘍溶解性ウイルス」の概要を参照ください。

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