甲状腺検査
甲状腺検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 02:16 UTC 版)
「福島県民健康管理調査」の記事における「甲状腺検査」の解説
2012年1月に浪江、飯舘両町村、川俣町山木屋地区の18歳以下の未成年が対象の甲状腺検査で、対象の3765人のうち、直径5.1ミリ以上の結節などが確認されて二次検査の対象となったのは26人(0.7%)、5.0ミリ以下の結節などが確認されたのが1117人(29.7%)で、全て良性結節と診断された。山下は「原発事故に伴う悪性の変化はみられない」と語った。同検査は継続され、3月末までに3万8114人の未成年者に検査を実施し、甲状腺がんの疑いがある人は認められなかった、(3,8114人中、二次検査の対象者186人(0.5%)、5.0ミリ以下の結節などが確認された人は13460人(35.3%)で、悪性の疑いのある人はいないと判定された)。 9月11日には、福島県の「県民健康管理調査」の検討委員会で事故発生当時18歳以下を対象とした甲状腺検査で8万人の内1人が甲状腺がんと報告されたが、福島県立医科大学鈴木真一教授は「チェルノブイリ原発事故でも甲状腺がんが見つかったのは最短4年。福島では広島、長崎のような外部被ばくや、チェルノブイリのような内部被ばくも起きていない」として原発事故による放射線の影響を否定し、山下は「いろいろなデータが出てきた。検診から次の医療行為に移っていく。プライバシーの配慮に努める」と語った。 毎日新聞のインタビューで調査目的の「不安の解消」について見直すべきではないのかと聞かれ、「さまざまな意見があったが、当初は不安が強かった。今は段階が変わっている。目的も含めて見直されてしかるべきだろう」と答えた。
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