撫子の花言葉
撫子花言葉の由来
#撫子の見た目からつけられたという説撫子は、その可憐な見た目にインスパイアされてつけられた花言葉も多い。
・「純愛」、「貞節」
撫子は花びらが細い糸状となった繊細な見た目であるため、「純愛」や「貞節」という花言葉がつけられたと言われている。純情な女性のような花姿によるものである。
・「大胆」
撫子は鮮やかな赤色の花を咲かせるため「大胆」という花言葉がつけられたという説がある。
#昔話からつけられたという説
撫子の花言葉は、昔話からつけられた説もある。昔、東国の山道に悪霊が宿るとされる大岩があった。人が通るたびに岩からうめき声を出したり、風を起こしたりしたため通行する人々は不気味に感じていた。ある時、島田時主という猛者が大岩の悪霊退治に出かけた。時主が大岩に矢を放ち命中させると、悪霊がおとなしくなり悪さをしなくなった。刺さった矢は抜けず、やがて撫子の花になった。可憐な撫子の前では、悪霊も悪戯をできなくなったという。小さな花が悪霊を制していることから、「無邪気」や「大胆」という花言葉がつけられたという。
#伝説からつけられたという説
昔、ある里に心の清らかな美しい娘がいた。娘には愛し合う若者がいたが、彼は里の者ではなかった。どこから来たかも話さないが、身分が高いように見えた。やがて、若者は里を去ることになり、娘は嘆き悲しんだ。若者は娘を岩場へ連れて行き、「いつか必ず戻ってくる」と言って船に乗って去って行った。娘は若者の言葉を信じてくる日も来る日も待ち続けたが、彼が再び戻ってくることはなかった。そして、待ち続けた末、娘は病気で死んでしまった。娘が若者を待っていた岩場には、やがて撫子の花が咲くようになった。里の人々が、撫子は少女の生まれ変わりだと思った逸話から、「思慕」という花言葉が生まれた説がある。
#源氏物語からつけられたという説
撫子は源氏物語の中に記されており、子供を象徴する花として書かれている。そのため、子供が「無邪気」であることからつけられた花言葉ではないかという説がある。
#万葉集や古今和歌集からつけられたという説
万葉集や古今和歌集では、撫子を使った句がたくさん詠まれている。どの句も、撫子を清楚な美しさを持つ女性と表しているため、「純愛」や「貞節」という花言葉がつけられた説がある。
#グリム童話からつけられたという説
グリム童話では、王子が愛する人を撫子の花に変えて持ち運び、国に戻って女性をもとの姿に戻し結婚したというエピソードがあるため、「純愛」や「思慕」という花言葉がつけられたという。
撫子の英語の花言葉
撫子の英語の全般的な花言葉は「boldness(大胆)」であるが、色によっても異なる。ピンクの撫子は「pure love(純粋な愛)」、赤い撫子は「pure and ardent love(純粋で燃えるような愛)」、白い撫子は「ingeniousness(器用)」と「talent(才能)」である。日本の撫子の花言葉がおしとやかな印象であるのと違い、西洋の撫子の花言葉は、大胆で情熱的な印象の花言葉が多い。日本の撫子のイメージがピンクであるのに対し、西洋の撫子のイメージが赤であるのが、花言葉の違いを生んでいると言えるだろう。日本も西洋も撫子の花言葉に女性の姿を投影しているが、全くタイプの違う女性像となっている。撫子色別の花言葉の解説
#ピンクの撫子:「純粋な愛」、「細やかな想い」ピンクの撫子は、その可憐な見た目から「純粋な愛」や「細やかな想い」という花言葉がつけられている。日本においてピンクの撫子は最もポピュラーな色で、女性へのプレゼントとしても人気である。恋愛のパワーをアップさせる花としても知られているため、恋愛成就の願いを込めて贈ることもできる。
#赤い撫子:「純粋で燃えるような愛」や「無垢で深い愛」
赤い撫子は見た目のインパクトが強く芯の強さや情熱をイメージする色であるため「純粋で燃えるような愛」「無垢で深い愛」という花言葉がつけられている。
強い愛の気持ちを伝えられるため、好きな人に告白する時に贈るのに向いている。
#白い撫子:「器用」、「才能」
白い撫子は、結婚式のデコレーションやブーケにもよく使用される。白い花の花言葉は純愛を意味するものが多いが、白い撫子の花言葉は「器用」や「才能」など知性溢れる印象となっている。そのため、尊敬できる人や才能豊かな人へのプレゼントに最適である。
また、撫子には色別だけでなく種類別の花言葉もある。
#タツタ撫子の花言葉:「いつも愛して」
ピンクと濃いピンクのバイカラーのアピール力が高く愛らしいため、「いつも愛して」という花言葉がつけられている。誕生日プレゼントにも最適の花である。
#四季咲き撫子の花言葉:丁寧
寒さにも暑さにも強く、四季を通して咲き続ける逞しさがある。美しい花のカーペットを作ってくれる丁寧さからつけられた花言葉である。
#アメリカ撫子の花言葉:「伊達男」、「勇敢」、「義侠」、「大胆」
力強い堂々とした咲きっぷりから、「伊達男」、「勇敢」、「義侠」、「大胆」など男っぽい花言葉がつけられている。鮮やかで見るだけで活力がみなぎる花なので、落ち込んでいる人へのプレゼントに向いている。
#虫取撫子の花言葉:「罠」、「未練」、「青春の恋」
虫取撫子は可愛らしい見た目とは裏腹に、粘液を出して虫を捕まえるため「罠」や「未練」という花言葉がつけられている。
撫子本数別の花言葉の解説
撫子には本数別の花言葉はないため、花全般の本数別の花言葉を参考にできる。撫子の花言葉と本数別の花言葉を合わせることで、より深いメッセージが伝えられる。#ポジティブな意味の本数
・1本:「あなたが運命の人」
・3本:「愛している」
・4本:「一生愛し続ける」
・6本:「あなたに夢中」
・8本:「思いやりに感謝」
・9本:「いつも一緒にいよう」
・11本:「最愛」
・12本:「恋人(奥さん)になって」
・40本:「永遠の愛を誓う」
・50本:「永遠」
・99本:「永遠の愛」
・108本:「結婚してください」
これらはポジティブな意味を持つ本数であるため、プレゼントに活用できる。赤い撫子を4本贈ると、「純粋で燃えるような愛」で「一生愛し続ける」というメッセージを伝えることができ、白い撫子を6本贈ると「才能」ある「あなたに夢中」というメッセージが伝えられる。また、プロポーズで12本の花を贈ると幸せになれるという言い伝えがあり、プロポーズや結婚式のブーケにも使用されることがある。
#ネガティブな意味の本数
・15本:「ごめんなさい」
・16本:「不安な愛」
・17本:「絶望の愛」
本数別の花言葉には、ポジティブな意味だけでなくネガティブな意味のものもあるので注意が必要だ。うっかりネガティブな意味の本数を贈った場合、相手を不快にしてしまうこともある。本数別の花言葉までしっかり覚えている人は少ないが、「不安な愛」や「絶望の愛」となる本数は避けるのが賢明である。
撫子の怖い花言葉
撫子は怖い花言葉があるという噂があるが、ポジティブな意味や知的な意味を持つものが多い。ただ、「罠」や「欺瞞」、「未練」という少し怖い響きの花言葉があるため、誤解されているのだろう。これらの花言葉を持つのは、虫取撫子である。花の下の部分から粘着性のある液を出し虫を捕まえるため、そのような名前が付けられている。河原などに咲いているため入手しやすいが、タダだからと言って誰彼なく贈るのはよくない。贈られる人の気持ちを考え、良い意味合いの花言葉の撫子を選ぶのが大事だ。※ 花言葉の内容は諸説あります。
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