技の出し方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 05:30 UTC 版)
空手の基本動作では、構えの姿勢から突く側の拳を脇の下(または胸部の横位置)まで引き(これを引き手と呼び、この時の拳の手甲部は下向きになる)、同時に突き手と逆側の手は正拳を前に出した形もしくは受けの形をとる。 引き手とした拳を腰の回転を切り返しつつ(腰を入れるという)、対象までまっすぐ突き出すが突き出した時は拳の手甲部は上向きとなる(突く動作と同時に逆側の手は脇の下に引き手を取る)。つまり、正拳突きは引き手位置から拳を180度の螺旋回転を加えながら目標に到達させる動作である。この一連の動作を瞬時に行えるように反復練習をする。 なお、突いた時に正拳突きとは逆に拳の手甲部が下向きになるものは裏突きと呼び区別される。 また、基本練習や型で使われる場合と、組手・試合などで使われる場合は動作がやや異なる。すなわち基本動作はより大きく長く使い、組手・試合ではそれよりも短くより迅速に使われる傾向がある。 正拳突きの威力は腰の回転力と拳の螺旋回転の力を正確に拳頭に集中してヒットさせた時に生じる。組手や試合あるいは実戦の際には、これに出足や重心移動にともなう力も加えられることになる。型や仕組みは異なるが、ボクシングのコークスクリュー・ブローと同じ原理である。
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技の出し方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 16:54 UTC 版)
空手の基本では肘から先を走らせてスナップをきかせて相手の顔面・頭部等に打ち込み、すぐに引き戻す動作である。決める際には、踏み出した足の膝をやや落としてウェートを乗せる。 正面打ち 構えから胸前で拳にした両手を交差して片方の手は脇へ引き手を取り、同時に内側の手の裏拳を肘のばねを利かしつつ上段正面に向け縦に振り出して加撃対象に当たる瞬間に手首を返してスナップを効かせ弾き打つ。 左、右打ち 構えから打つ側に顔を向けて打つ側の拳は反対側の肩前に構え、もう一方の手は打つ側の手の脇下に構える。打つ側の手は正面打ちと同様の仕方で側方上段に裏拳を振り出して打ち、残りの手は拳のまま胸前を擦るように脇へ引き戻す(引き手を取る)。 脾臓打ち 極真空手系統では相手の腰の上の背面を裏拳で打つものが有り、特に脾臓打ちと呼んでいる。基本練習では、みぞおち付近の胸前で縦拳を上下に重ねる様に構えて打つ方の側方に顔を向け、下側の拳を見ている方向の中段に横に振り出し拳頭の背部打ち当て、ただちに元の位置へ引き戻す。
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技の出し方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 22:09 UTC 版)
空手の基本動作では、真っ直ぐ突き出すように蹴るもの(狭義の前蹴り・蹴放し)と下から上に蹴り上げるもの(蹴上げ)の区別がある。普通に前蹴りという場合はこの前者をさす場合が多い。 前蹴り(狭義) 構えから、蹴る側の足を一旦、自分の胸前に抱え込むように高く引き上げ、加撃対象(おもに胴体もしくは下半身)に向けて垂直もしくは幾分か蹴り下ろすような感覚で膝を伸ばして中足または足裏を突き出すように蹴る。結果的に蹴りの軌跡は直線を描くことになる。蹴放し(けはなし)の場合は中足部分を当てた直後に瞬時に足裏全体で相手を蹴り放す。これらは主に腹部・脇腹などの中段攻撃に使われる。 蹴上げ 構えから、蹴る側の足の膝頭を前に引き上げ、曲げた膝のバネを活かして中足または背足を上方に向けて蹴り上げる。また膝をほとんど曲げずに蹴り足の元の位置からそのまま大きく蹴り上げる仕方もあり、こちらを前蹴上げと称する流儀もある。後者の「前蹴上げ」は、実際の攻撃技術というより蹴り技の練習方法あるいは準備体操・補強運動として行われる場合も少なくない。蹴る対象は、中足の場合は相手の顎や前傾した胸部・腹部、スネや膝関節などへの下段攻撃、あるいは構えた手や突いてくる手の手首や肘の後ろ、あるいは相手の手に持っている武器などを狙う。背足は股間の急所に用い、その場合は金的蹴りとも呼ばれる。 飛び蹴り 大きく踏み切り、前方に跳躍して空中で前蹴り(狭義)をするもので、踏み切った足で蹴る場合と、その逆側の足で蹴る場合がある。前者の場合は飛び二段蹴りとも呼ばれ、踏み切った足で蹴る前に逆側の(最初に上げた)足でフェイントの飛び前蹴りもしくは飛び膝蹴りを放ち、その直後に踏み切った足で前蹴りを決める。後者は、踏み切った足とは逆の最初に振り上げた足を突き出し、そのまま突進の勢いに任せて蹴る、いわゆる飛び前蹴りである。これらは大技で威力があるが、技を見切られたり失敗すると反撃を受けやすくリスクが高い。
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技の出し方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 10:19 UTC 版)
継ぎ足や千鳥(左右の足を交差するように進む)で間を詰め、相手に対し横向きとなるが顔は相手を見る。蹴る直前は一旦蹴り足を自分の側に引きつけてから、直線的に相手に蹴り出す。 足刀蹴りの場合は、蹴り足を軸足の膝頭付近までつま先を引きつけてから、迅速に足刀部を蹴り出し、素早くまた引き戻す。頭部は自然に相手と反対側にやや傾くが顔はそのまま相手の方を向く。顔面・あご等の上段の蹴上げに用いたり、脇腹・膝裏など下方への踏み込みに使う。 蹴込み(けこみ)の場合。自分の胸前に膝頭を抱え込むように引きつけ、相手に対し大きく水平に蹴り込む。横向き姿勢から技に入り、蹴った瞬間の姿勢は頭部が相手と反対方向の低い位置になる(軸足のつま先は相手と反対を向く)。このため、相手が見づらく動作も大きい反面、足刀蹴りより遠間で使え、また威力も大きい。使用部位は足刀部・かかとが用いられる。 飛び蹴りの場合。遠間より大きく踏み切って跳躍し、空中で足刀蹴りを行うもの。飛び横蹴り・飛び足刀などとも呼ぶ。相手の守りが堅く状況が膠着する場合に、意表を衝いたり牽制を仕掛けるのに効果的で、当たれば威力は大きいが見切られれば反撃の機会を与えリスクも高い。
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