技の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 06:00 UTC 版)
けん玉の技は300種類とも5万種類ともいわれているが、以下のような理由で正確な数を把握するのは不可能に近い。 同じような技でもグリップや動作の違いで別の技と呼びうるため。例えば玉を大皿に乗せる技でも、けんグリップやつるしグリップなどから始める、玉を振る方向を前・横・けんと体の間などに変える、などすれば厳密には違う技となる。 それぞれの技は以下のように柔軟にアレンジを加えうるため。動作の一部を他の動作に置き換える(例:「村一周」で玉を引き上げるべきところ手で玉を大皿に乗せる)。 動作を省く、または新たな動作を加える(例:「うぐいす〜けん」)。 複数の技を連続して行う(例:「つるし一回転飛行機〜はねけん」)。「持ちかえわざ」というつなぎのための技すら存在する。 新しい技が今なお創作され続けているため。新しいグリップ・構え・動作、手以外の体の部分の使用、頭上・背後・股下などの空間の利用、あるいは複数のけんや玉の使用など、今後も新しいアイディアが生まれる可能性を秘めている。 以下の技の分類は日本けん玉協会が2000年に定めた「けん玉の技百選」による。 皿系 玉を皿に乗せる技。 もしかめ系 所定の動作(主に皿に乗せる)を繰り返し、持続時間を競う技。 とめけん系 玉を垂直に引き上げ、けん先で受ける技。 飛行機系 けんを玉の穴で受ける技。 ふりけん系 玉を回転させ、けん先で受ける技。 一周系 玉をけんの大皿・小皿・中皿・けん先側の皿胴などの場所に乗せる、またはけん先で受ける動作を連続して行う技。 灯台系 けんを中皿を下にして玉の上に一定時間立てる技。またはある技が決まった状態からけん玉を放り投げて玉を取り、けんを玉の穴で受ける技。 すべり系 けんに乗せた玉をけんから離さずに別の場所に移動させる技。 まわし系 玉を空中で回転させけん先で受ける、またはけんを空中で回転させ玉の穴で受ける技。 うぐいす系 玉を、穴がけん先側またはけんじり側の大皿(小皿)のふちに接した状態でけんに一定時間乗せる技。 極意系 玉を、けんの上の不安定な場所に一定時間乗せる技。名前の由来は日月ボールの頃に最も難しい技とされていたことから。 静止系 けんを、不安定な形で玉の上に一定時間乗せる技。 空中系 けん玉を糸が張った状態で投げ上げて回転させ、玉を取ってけんを穴で受ける、またはけんを取って玉をけん先で受ける技。 あやとり系 けんを糸で作った輪に引っ掛ける技。 特殊系 上記の分類に含まれない技。
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