技の使用の実際
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 16:54 UTC 版)
正拳突きと異なり単独で使われるよりも本来は動きの流れの中で他の攻撃技や受けと組み合わせて用いられる技である。 例えば、相手の正拳突きを掛け受けや押さえ受けで制しながら即時に残りの手で裏拳打ちを決める。あるいは回し蹴りや横蹴りの蹴り足を踏み込んで、その勢いで相手の顔面に裏拳打ちを決める。また、空手の型の中には横蹴りと同時に蹴る側の上段に裏拳打ちを合わせるものもある。 しかし、頭部(上段)への裏拳打ちは素手・素足・素面を前提とした実際の試合、競技では当てれば殆ど反則になるためにあまり用いられない。寸止めの伝統派空手の組手試合では上段への攻撃でよく用いられる。足払いで相手を崩してからの上段への裏拳という連絡もよく用いられる。一方、防具やグローブを使用する試合・競技では正拳突きやパンチに比較して打撃力が劣るため回転裏拳(後述)以外はあまり使われないが反則としている格闘技は少ない。ただ、ボクシングではバックハンドブローと呼ばれ裏拳打ちは反則である。
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技の使用の実際
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/23 22:09 UTC 版)
種目や流儀の違いで、使用頻度や技術に差がある。日本拳法や空手、打撃技を持つ柔術では主要な蹴り技として多用されるが、キックボクシングやK-1などの回し蹴りを多用する種目や競技では頻度は落ちる。ムエタイでは回し蹴りも前蹴りもともに多用する。 中足での前蹴りはを正確に当てれば絶大な破壊力を発揮するが、使用部位の面積が狭いため的確なヒットポイントを捉えることが容易ではなく、また技の軌跡が直線的であるため事前に察知された場合には相手に捌かれやすい。そのため決め技としては、一定程度以上の競技レベルの組手・試合などでは思うように効果が表れないことが多い。また、前蹴りは中段以下の高さの目標に使用されることが多く、人体の中段部位以下の急所に的中すれば相手を倒せるが、急所をはずせば鍛錬された肉体であれば持ちこたえてしまう。一方、回し蹴りでは上段攻撃にも多用され、技の軌跡が面的な広がりを持ち、ある程度の身体の柔軟性があれば頭部・頸部を狙うことも難しくない。クリーンヒットすれば脳震盪により高い割合で相手を倒すことも可能であるが、動作は非常に大きく技の出がかり・出し終わりにスキを生じやすい。また、ルールによって攻防が縛られた競技格闘技ならともかく、股関節を大きく開き動作に時間のかかる回し蹴りは金的攻撃やタックルなどに対して脆弱なことも重大な欠点である。したがって、その威力については性質・用途が異なり、前蹴りと回し蹴りの優劣は単純に比較できない。
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