少女拉致事案とは? わかりやすく解説

少女拉致事案

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 17:02 UTC 版)

北朝鮮による日本人拉致問題」の記事における「少女拉致事案」の解説

1977年昭和52年11月15日拉致 新潟女子中学生横田めぐみ1964年(昭和39年)10月5日(57歳) - 当時13歳新潟県新潟市において新潟市立寄居中学校からの下校途中自宅付近(現中央区西大畑町新潟大学付属新潟小学校前)にて失踪新潟県警察は、失踪直後から誘拐事件として捜査行ったが、何の手がかり得られなかった。失踪から約18年後、1995年6月韓国情報機関高官朝日放送記者である石高健次に、脱北した北朝鮮工作員から聞いた話として拉致され女子中学生の話を述べ石高はその話を「現代コリア1996年10月号に載せた1996年12月現代コリア研究所所長佐藤勝巳新潟市公務員宿舎での講演後懇親会でこの記事言及した際、同席していた新潟県警警察官から、その少女1977年失踪した横田めぐみのことではないかとの声が挙がりその後同定された。1997年1月めぐみの両親である横田滋横田早紀江夫妻にこのことが伝えられメディアで報道されるようになった北朝鮮側の説明によれば横田めぐみ1986年結婚し1987年一児キム・ウンギョン)を出産するも、1994年4月2002年10月報告では「1993年3月」としていたが後に訂正)に入院先の病院自殺1997年火葬したとしている。2004年11月日朝実務者協議通じ横田めぐみ本人の「遺骨」として提供された骨の一部からは、DNA鑑定結果別人DNA検出された(「ニセ遺骨問題」も参照)。遺体未確認2006年6月29日行なわれ会見で、横田めぐみの夫とされる金英男は、「めぐみは1994年自殺した」と述べた。この発言について、彼女の両親である横田滋横田早紀江夫妻は「予想通り証言こういうことを平気で言わせる国(北朝鮮)にはらわたが煮えくり返るばかりだ」とした。また、安倍晋三内閣官房長官当時)も「発言内容信憑性がない」とした。 帰国した拉致被害者たちの証言によると、1978年昭和53年8月18日から1980年昭和55年)頃まで平壌市内曽我ひとみと同居し、1984年昭和59年)頃には平壌郊外中和郡忠龍里ある日本人居住地拉致被害者田口八重子および工作員女性1名と同居していたとされている。1986年昭和61年)に平壌転居した後、1994年平成6年)頃までは地村夫妻や蓮池夫妻と同じ地区暮らしていたとされている。 1997年には、朝鮮労働党書記一人朝鮮総連通さず直接当時橋本龍太郎政権対し非公式に横田めぐみ生存伝えたという報道なされたことがあり(通知事実であれば当然のことながら1994年死亡という自らの説明矛盾する)、横田めぐみ火葬をしたとされる「オボンサン火葬場」も、火葬をした1997年当時には無く1999年建設されたものだと複数脱北者証言している。また、帰国した地村富貴恵が「(自殺より後の)1994年6月にめぐみさんが隣に引っ越してきた」と証言している。また2011年には、韓国自由先進党議員宣映が脱北者から得た北朝鮮高官の話として「横田めぐみ生存しており、知ってはいけないことを知りすぎたため日本帰すことができず、他人遺骨日本側に渡した」とする証言日本政府伝えている。さらに週刊朝鮮報道によって2005年作成され北朝鮮平壌市名簿横田めぐみとみられる記載があったことも確認されている。なお、失踪直後自宅近く日本海の方から暴走族爆音似た音を近隣住民多く聞いていることがわかっており、ジャーナリスト石高健次は、1971年加賀市沖不審船事件同様に不審船から発せられた船舶用ディーゼルエンジンの音ではないか推測している。横田めぐみに関して中国では、彼女は病死したのでもなく事故死でもなく自殺でもなく、処刑され、骨は他の処刑者一緒に火葬したため行方知れず故に偽物の骨を提出したという見方もある。 横田めぐみ北朝鮮金賢姫同僚工作員金淑姫日本語指導行っていたとされるまた、金正恩の母が早く亡くなったため、彼を育て上げたのは横田めぐみとの説がある。

※この「少女拉致事案」の解説は、「北朝鮮による日本人拉致問題」の解説の一部です。
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