吹田総合車両所京都支所〈近キト〉
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「国鉄583系電車」の記事における「吹田総合車両所京都支所〈近キト〉」の解説
「金光臨」 「ナインドリーム甲子園」 国鉄時代からの急行「きたぐに」定期運用のほか、かつては「雷鳥」をはじめ「シュプール」・「シャレー軽井沢」・「東北夏祭り」・「あおもり」・金光教参拝団体列車(通称『金光臨』)・奥羽羽越沿線⇔京阪神修学旅行列車・寝台設備を活かした「ナインドリーム甲子園」「エキスポトレインわしゅう」にみる列車ホテルなどの波動臨時列車運用にも投入された。 「きたぐに」では繁忙期に別編成の電動車ユニットを組み込み増結。「シュプール」では485系との併結運転も行うなど編成変更も行われた。 「シュプール」廃止ならびに交換部品確保の点から2007年にB01編成が、2010年にB02・B03編成が廃車され3編成30両の配置となったが、その際に車両組み換えが行われ先頭車両はクハネ581形に統一された。 2012年3月17日のダイヤ改正で「きたぐに」臨時列車化ならびに短編成化(10両編成→7両編成)を実施。余剰となった電動車ユニット6両とサロネ581形3両が同年8月までに廃車となり、本系列による定期運用は終了した。 なお同年6月に組織改変で基地名称が京都総合運転所から変更された。 「きたぐに」は2013年1月7日の上り運転を最後に同月31日、JR西日本から廃止が発表された。そして、京都鉄道博物館で保存されるクハネ581-35を除き同年7月までにすべて廃車。クハネ581-35も2015年2月17日付で廃車となり本系列のJR西日本在籍車は全廃となった。 なお分割民営化後は以下の改造が施工された。 「シュプール」 スキー臨時列車「シュプール号」対応用改造工事 1989年にB01 - B03編成へ施工。 サロ581形は100番台に改造(施工内容は前述)。 一部のモハネ583形・582形の乗務員室を撤去し、スキー板荷物置場・更衣室を新設(ATS-P装備のB04編成にも「シュプール野沢・苗場」に充当される関係から追加改造)。 洗面所は従来の3箇所を2箇所としスペースを拡大。大理石風カウンター・温度調節機能付き自動水栓とした他に通路との仕切りカーテンを設置。 客室化粧板を従来のクリーム9号からやや明るい柄に変更。 寝台灯を常夜灯付き9w蛍光灯に変更。 旧・JR西日本色急行「きたぐに」 現・JR西日本色急行「きたぐに」 延命N40工事 1991年12月から1993年1月にかけて順次施工。 淡いブルーをベースに紺と緑の帯をあしらった塗装に変更。1997年12月から1998年9月にかけて順次、グレーをホワイト基調とに側面部に青と金の帯をあしらった装に再変更。 腐食した外板の取替。 乗務員室の外開式非常口ならびに窓の埋込み。 屋根の塗り塗装化。 床下配管の再整備。 座席使用時に乗客が勝手に寝台を組立てしまうことを防止するロック装置を一部車両に取付。 座席モケットの張替ならびにデザインの変更。 ブラインドのカーテン化。 トイレ・洗面所の床下地SUS化ならびに壁面にタイル調の壁材を貼付。B04 - B06編成の洗面所はシュプール編成に合わせた構造に変更。 B02・B03編成の1 - 3・8 - 10号車は臨時夜行急行「シャレー軽井沢」寝台使用時2段使用が可能な仕様に簡易改造。上段寝台を格納状態のまま固定し、網棚を外すことで中段⇔上段の空間をつなげた構造であるが、この運用は同列車のみに留まった。 同区画の寝台料金は上段・下段とも同額とされた。 また各形式ごとに施工された改造を以下に示す。 モハネ582形パンタグラフをPS21形に交換。 サロ581形16・25・29・101が2003年に、102・103が2004年に新型座席へ交換。 クハネ581形1997年の再塗装変更と同時に22・29・30・37がATS-P搭載。残りの24・25・28・33・35・36ならびにクハネ583-27・28は2004年に搭載。 29・30・36が2004年にMGを210kVAに換装。 28 - 30・33・35・36が2010年にATS-Ps搭載。
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