水栓とは? わかりやすく解説

すい‐せん【水栓】

読み方:すいせん

給水設備で、開閉操作を行うものの総称ハンドルレバー回して開閉水量調整を行うものが一般的蛇口そのほかに散水用などさまざまな形状がある。「混合—」「単—」「シングルレバー—」


水栓


水栓金具(水栓)

いわゆる蛇口」のこと。お湯とをひとつの吐水口から出す「混合水栓」が一般的操作方式には、お湯それぞれのハンドル付いているツーハンドル、ひとつのレバー湯水混合水量調整行なうシングルレバーなどがある。

蛇口

(水栓 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/05 02:08 UTC 版)

洗面所の蛇口
単水栓の断面図

蛇口(じゃぐち)は、水道水などの液体を運ぶ管の出口部分、あるいはその部分の器具のこと。液体の流れの開閉や流量を調整する栓(バルブ)がついている。水用のものは水栓、もしくはカランともいう。

概要

もっとも一般的なものは上水道用のものであり、室内では洗面所台所浴室、に設置されている。これらの場所の場合、温水用の蛇口も併設されている場合があり、さらに口がまとめられ水と温水を混合できるものもあり混合水栓と呼ばれる。屋外では公園など水を必要とする各所で見ることができる。管口内側には整流板が取り付けてあり飛散を防いでいる[1]

栓はつまみや、レバーを人手で操作するのが一般的である。レバー方式(シングル湯水混合水栓)は従前、上げ止め式、下げ止め式の両方があり、阪神・淡路大震災時、落下物で貴重な水を流出させてしまった経験から下げ止め式レバーが主流となったという説があるが、実際の理由は欧米で「下げ止め式」が圧倒的に普及していることに合わせたためである。[要出典]赤外線センサーにより手を差し出すことで自動的に開栓するものも普及しつつある。

施工時には、クロスコネクションによる汚染防止のため、洗面台のあふれ縁から吐水口空間を設けて取り付けることとなっている。

語源

蛇口

獅子の頭部を水栓とした例

「蛇口」の語源は、日本の近代水道初期に道路脇の共用栓(公共水飲み場用の水栓)のデザインで、生物としてのを用いたことに由来する。

1887年(明治20年)に横浜から日本の近代水道が始まったが、当時はイギリスから輸入した共用栓に欧州の水のである獅子の頭部が採用されており、日本製の共用栓を製作する時にはを用い、一時期は「龍頭(竜頭 りゅうず)」と呼ばれた[2][注釈 1]が、その後、その名称は空想上の動物である龍の元となった蛇にちなみ、「蛇体鉄柱式共用栓」と呼ばれた。

やがて専用栓が作られ、この共用栓の名称から「蛇口」と呼ばれるようになった[3]

カラン

「カラン」の語源はオランダ語で「」を意味するkraanから来ており[4]銭湯などでこの表記が用いられることが多い。

種類

脚注

注釈

  1. ^ 中国語では、蛇口を「水竜頭」(繁体字: 水龍頭簡体字: 水龙头)と言う。

出典

  1. ^ 管野浩 編『雑学おもしろ事典 頭に栄養と休養を』日東書院、1988年5月、361頁。ISBN 4-528-00518-2 
  2. ^ 「堂下に一場あり、板を以て椽とし、中に上水の櫃を安んじ、竜頭を施して汲むに便にす」(久米邦武『米欧回覧実記』(1877年))
  3. ^ 高堂彰二『トコトンやさしい水道の本』日刊工業新聞社〈B&Tブックス 今日からモノ知りシリーズ〉、2011年11月、26-30頁。 ISBN 978-4-526-06780-8 
  4. ^ カランとは|用語辞典|WEBコラム|杉田エース株式会社|建築金物総合商社”. www.sugita-ace.co.jp. 2016年3月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月22日閲覧。

関連項目

外部リンク


水栓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/15 00:20 UTC 版)

形状記憶合金」の記事における「水栓」の解説

蛇口では、給湯器接続されたものに、熱湯がいきなり出て火傷する事故の防止のため、湯温一定以上になると閉じ構造がある。これを更に進歩させたものとしては、浴室シャワーなどに取り付けられ温度設定機能のあるものもみられる。これらはネジ形状記憶合金からなる調節弁組み込まれており、設定温度上の湯出ないように工夫されている。

※この「水栓」の解説は、「形状記憶合金」の解説の一部です。
「水栓」を含む「形状記憶合金」の記事については、「形状記憶合金」の概要を参照ください。

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