合戦場としてとは? わかりやすく解説

合戦場として

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 03:59 UTC 版)

川中島」の記事における「合戦場として」の解説

川中島」の呼称武田信玄によるとされている。室町戦国時代、この地域は「奥四郡」と言われていた。当時信濃行政的中心地府中)は筑摩郡(信府とも)とされ、都を背に府中から更に奥の更級郡埴科郡高井郡水内郡総称してのことだった。千曲川犀川はこれら四郡の境界をなしていたが乱流していた。所によって網状流れ12にも分流するなど多くの島や中州池沼洪水の度に河川敷地形変容させ、そのため四郡の境界流動的だった。武田信玄葛尾城攻略善光寺平進出して12年間に亘り5たび甲越両軍交戦繰り返すことになって、これらの地域転戦し順次に「川の中の島々」を領土として奪取して行く過程で「川中島四郡」と呼称変化させていった推測される。従って川中島概念は現在言われている地域よりは広く、南は上田から北は新潟県境あたりまでを含む両河川沿岸ということになる。しかし、両将一討ち伝説生んだ第4次八幡原での激戦が最も有名となって川中島の戦い」の戦場次第千曲川犀川はさまれ一帯狭く限定され語られるようになった川中島周辺地域古来から交通の要衝だった。このため甲越合戦ばかりでなく地域周辺では戦乱関わることが多かった木曾義仲旗揚げによって市原合戦長野市若里市村付近)が源平合戦前哨戦となった。これに対して平家方の城氏大軍率いて越後から進駐した。だが横田河原の戦い長野市篠ノ井横田付近)で敗走し、これによって木曽勢倶利伽羅峠での大勝足がかりを得ることとなった鎌倉幕府崩壊後にも中先代の乱では北条氏残党擁した国人領主達が、建武政権から任命され守護国司それぞれ船山守護所千曲市小船山)と国衙襲撃し青沼合戦引き起こし勢い乗って鎌倉攻め上って足利直義一時的に追い出している。足利尊氏直義兄弟間の内紛による観応の擾乱信濃の国領主達をも二分し続いた南朝方と北朝方に分かれて争いが段の原(長野市篠ノ井段の原)や生仁城千曲市生萱)、八幡河原千曲市八幡)、磯部河原千曲市戸倉磯部)、四ノ宮河原長野市篠ノ井四ノ宮)、富部河原長野市篠ノ井戸部)、清滝城長野市松代清滝)、春山城長野市若穂)など各所続いていた。善光寺別当関東管領攻められ栗田城長野市栗田)に迎え撃ってもいる。さらには強訴国人領主鎮圧守護善光寺軍勢整えて横田城長野市篠ノ井横田)へ押し出した大塔合戦は数に勝る大文字一揆勢に分断されて、大塔古城長野市篠ノ井大当)に逃げ込んだ味方見殺しにして京都逃げ帰った守護家が後継巡って内紛引き起こして漆田原の戦い長野市中御所長野駅付近)で、時の守護討死してしまう事件生じた須坂井上氏中野高梨氏等の領主達も幕府代官守護守護代の命に抵抗する抗争野辺宮原須坂市野辺付近)や石和田(長野市石渡付近)でも起きていて、守護代立て篭もった善光寺横山城攻め落とされてしまうこともあった。 5回も繰り返されたと伝えられる甲越合戦結果当地武田氏支配下になったが、武田氏織田軍に滅ぼされ、その織田氏も3ヶ月足らず本能寺の変倒れ無主となった川中島には佐久方面から北条氏侵攻し、これに対抗して上杉氏南下して布陣し徳川氏触手を伸ばして北上するなどして天正壬午の乱混乱見舞われた。 また千曲市から長野市須坂市にかけた千曲川沿いには坂上田村麻呂伝承多くこの周辺東北遠征路重要な地域であり古代からの軍事拠点だった可能性も伺われる。そして妻女山を含む長野市南部千曲市から川中島平を見下ろす高台にある巨大な将軍塚古墳群は、それらを造成し得た財力権力が、この地域から徐々に他を切り従えて行った軍事力行使に拠っただろうこと想像に難くない

※この「合戦場として」の解説は、「川中島」の解説の一部です。
「合戦場として」を含む「川中島」の記事については、「川中島」の概要を参照ください。

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