人間による犬の利用法や関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 18:04 UTC 版)
イヌは、下記のような形で人間に使役犬として訓練され、あるいは人間と関わってきた。 家畜の群れの誘導や監視。羊飼いや牛飼いなどが口笛や声で与える指示に沿って、ヒツジやウシなどの群れなどの周囲を走り回ったり吠えて誘導する。(コーギー、ボーダーコリー、オールド・イングリッシュ・シープドッグなど)牧羊犬、牧畜犬 荷物を運ぶ(犬ぞりは現代でも使われて人々に広く知られているが、昔は小さめの荷車を引かせることもあった。)犬ぞりを引く(そり犬) 荷車を引く 人間の住居などを見張り、野獣や不審者の接近・侵入を防ぐ番犬 愛玩動物(ペット)、コンパニオン・アニマル(伴侶動物)として飼育される愛玩犬(英語版)愛玩用小型犬種(トイドッグ) 伴侶犬(英語版) TVのCMやドラマなどで視覚的にかわいがられる。あるいは「癒し」の提供。ペットフードのイメージ提供。タレント犬、モデル犬、 病院、監獄などの各種施設で、患者などの心理面のケア。(セラピー犬) 体の不自由な人を助ける(主にラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバーなど)身体障害者補助犬(身体障害者補助犬法)盲導犬、聴導犬、介助犬 すぐれた嗅覚を活かし何かを探す、探知する、あるいは追跡する狩猟での獲物の存在の探知、追跡。鳥が猟銃で撃たれ草むらなどに落ち見つかりにくい時の発見。猟犬(鳥猟犬、獣猟犬)(犬種はセッター、ポインターなど)。けものに遭遇した時には威嚇したり直接咬みつくこともある。 食材の探知犬。高級食材のトリュフを探すための専用犬、ポルチーニ茸を探すための専用犬などがいる。特定の食材の匂いを覚えており、場所を見つけ(食材を食べないで)飼い主に知らせるような訓練を受ける。 麻薬探知犬(世界的にはビーグルが多く、他にジャーマン・シェパード、ラブラドルレトリバー。ビーグルが選ばれる理由としては、犬の中でも優れた嗅覚を有しているから(小さいのでかわいらしく、旅客にとっての印象も良い。)。日本では主にジャーマン・シェパードとラブラドルレトリバー)。 警察犬。容疑者や被害者が身につけていたものや足跡の匂いなどを追跡する。(ジャーマン・シェパード・ドッグ、ドーベルマンなど)。容疑者を見つけた場合に、容疑者が逃亡しようとしたり襲ってくる場合は腕などに咬みつく訓練も受けている。 遭難者の発見・救助。建物倒壊、雪崩、海洋遭難などが発生した時に活躍する(災害救助犬 海難救助犬)。 爆発物探知犬。DVD探知犬 戦闘犬(英語版)(攻撃犬とも称される)軍犬(自衛隊は警備犬と呼ぶ。航空自衛隊は元々「歩哨犬」と呼んでいたが改称された。)(ジャーマン・シェパード・ドッグ、ドーベルマン、ベルジアン・シェパード・ドッグ・マリノアなど。) 対戦車犬(ソビエト軍がナチスドイツ戦車軍の対抗策としたが自軍にも被害を及ぼし失敗) 馬車の護衛として馬と共に併走する(グレート・デーン、ダルメシアンなど) 食用:犬食(チャウチャウ、ヌロンイなど)。なお、現代日本では犬をみだりに食べることや、食べるために殺すことは法律違反である。中国、朝鮮半島、スイス、フィリピン、アフリカ、一部の北米原住民など (イヌの肉は数千年前から食用とされてきた。アジアでは今も年間1600万匹の犬が消費されており、特に中国ではよく食べられている。韓国でも伝統的に犬を食べる習慣があり、年間消費量は100万匹。フィリピンでは1998年にイヌ肉食が禁止されたが今も食べられている。コンゴ川の流域では、肉を柔らかくするためイヌをじわじわとなぶり殺しにするという話もある。食用とされる犬の数字についてアジアにおいて年間3000万という主張もあり(アジア動物親善連盟、2019年)、この場合は中国1500万、韓国700万、ベトナム500万ほかという内訳である。 競技や曲芸などの娯楽に用いられる(闘犬、ドッグレースなど)競走犬、演技犬 実験動物。 系統管理されたビーグルが使われることが多い
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