京王2000系電車
(京王2010系電車 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 20:21 UTC 版)
京王2000系電車(けいおう2000けいでんしゃ)は、1957年より製造され、京王帝都電鉄に在籍していた通勤形電車。
注釈
- ^ 端子電圧375 V時定格出力100 kW。
- ^ 弱め界磁制御は、界磁電流量を引き下げることで界磁磁束を減少、電機子回転数増加/回転数同一の条件下でのトルク増大により、列車運転速度の引き上げを実現するが、その反面電機子の反作用が増大し、整流不良が発生する。このため、通常の直巻整流子電動機では弱め界磁率は40 %程度が限界となり、これ以上の弱め界磁率は整流子部分での短絡発火(フラッシュオーバー)などの事故多発の原因となる危険がある。補償巻線はこの対策であり、界磁表面に電機子巻線と向かい合わせに巻線を行い、電機子と逆方向に電流を流して電機子で発生する磁束を打ち消し、反作用を抑えることで整流を改善する。この措置により、直巻整流子電動機の弱め界磁率は25 %前後まで引き上げが可能となる。
- ^ なお、補償巻線を持たないHS-833Arbは整流が良好ではなく、このため2000系では弱め界磁は使用されていない。
- ^ このため中間に連結されるサハ2500形を含め、デハ2010形とデハ2060形の間には通常の制御信号線に加え、デハ2010形の制御器がデハ2060形に搭載された主電動機を発電機として制御するのに必要な信号線が別途引き通されている。
- ^ このため左右の側枠を結合するトランサムや端梁などが拡幅されており、揺れ枕のコイルばねが一段引っ込んでいるように見える。
- ^ なお、この際に不要となった16両分の日立製作所MMC-LHTB20は、整備・改造のうえで1,500 V専用のMMC-HTB20(デハ5001 - 5010)・20B(デハ5113 - 5118)として当時量産中の5000・5100系に転用されている。
- ^ デハ2018・2019・2022・2068・2069・2072の6両。
- ^ 戦災や火災による被災車を自社工場で応急的に修理して運転可能としたもの。
- ^ サハ2581のみ高幡不動構内で会議室に再利用され、それ以外はそのまま解体処分された。
- ^ a b c d e 5070系へ機器転用のためにデハ2700形を電装解除したもの。デハ2720→クハ2785、デハ2723→クハ2786、デハ2724→クハ2787、デハ2717→クハ2788、デハ2721→クハ2790
- ^ 客室化された部分については、側窓構造や側板のリブ成型まで含め、オリジナルに忠実に従う外観形状とされているため一見見分けがつかない。
- ^ 2700系5次車由来のサハ2520・2570の2両。この2両は2010系第2次車準拠の車体設計で、ラージマルティー車の第1陣より約1年早く製造されている。
- ^ 後年の外板張替えで消失した車両も存在する。
- ^ クハ853・856に装着。
- ^ クハ851・852・854・855に装着。
出典
- ^ a b c “2010および2060形電動客車” (pdf). 日立評論1960年9月号. 日立製作所. 2017年4月11日閲覧。
- ^ guide 1978, p. 101.
- ^ guide 1981, p. 52.
- ^ 『京王だいすき』p44
- ^ “京王れーるランド展示車両が陸送される”. railf.jp(交友社). 2013年4月4日閲覧。
- ^ 車両支援オーナー制度申込書 (PDF) - 銚子電気鉄道 2009年7月4日(インターネットアーカイブ)
固有名詞の分類
- 京王2000系電車のページへのリンク