車体更新名義での新造車グループ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/28 19:40 UTC 版)
「京王2000系電車」の記事における「車体更新名義での新造車グループ」の解説
1962年12月竣工の2010系デハ2023・2073の編成以降では、在来の14 m級車を編入改造するのではなく、それらの車籍を流用し2010系と同等の車体を備える中間車を新製投入することとなった。これらは京王社内ではスモールマルティー車との区別のため、ラージマルティー(○に大文字Tを入れる。Ⓣ。以下 (T) と表記)と呼ばれていた。 このグループに属する車両の書類上の前歴と竣工日、メーカーは以下の通り。 サハ2500形 サハ2531→サハ2521 1964年6月 東横車輛工業 サハ2532→サハ2522 1966年12月 東横車輛工業 デハ2126→サハ2523 1962年12月 東急車輛製造 デハ2151→サハ2524 1962年12月 東急車輛製造 デハ2157→サハ2525 1962年12月 日本車輌製造 デハ2163→サハ2526 1962年12月 日本車輌製造 サハ2550形 サハ2581→サハ2571 1964年6月 東横車輛工業 サハ2582→サハ2572 1966年12月 東横車輛工業 デハ2307→サハ2573 1962年12月 東急車輛製造 サハ2110→サハ2574 1962年12月 東急車輛製造 サハ2121→サハ2575 1962年12月 日本車輌製造 サハ2122→サハ2576 1962年12月 日本車輌製造 なお、これらは車籍は継承しているが、部品レベルでは一切機器を流用していない。また、その車両番号は下2桁が組み込み先編成内の電動車と揃えられており、そのため2023Fが最初の組み込み先となったことから、製造上のトップナンバーはサハ2523・2573となっている。また、製造時期が2010系3次車と同時、あるいはそれ以降であることから通風器がグローブ式となるなど、これと共通の仕様となっている。 窓配置は2D (1) 2D (1) 2D (1) 1である。 また、組み込み先全編成が特急運用へ充当されたことから、これら12両は全車ともに一度5000系と同様のアイボリーホワイトに臙脂色の細帯となっており、いずれも1971年5月までに元のライトグリーン1色に戻されている。 なお、組み込み先の2010系と同様、これらおよび後述の2700系からの編入車についても、1969年までに空気ブレーキのARSE電磁自動空気ブレーキからHSC電磁直通ブレーキへの改造工事が施工された。 これらは1984年の2010系淘汰まで全車残存し、同年に2010系とともに除籍されている。
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