車体更新の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 03:53 UTC 版)
「近鉄21000系電車」の記事における「車体更新の背景」の解説
21000系はバリアフリーへの対応などが行われておらず、座席はデラックスカーを含め旧式の簡易リクライニングシートを採用しており、これ以降に製造された特急用車両の座席と比べて見劣りしていた。 また、1990年代後半から禁煙に対する社会の関心が高まりつつあり、近鉄においても特急車の禁煙車比率を高めるなどの対応を行なってきた。そして乗客を対象にしたアンケート調査を実施したところ、70%近い乗客から禁煙席を希望する調査結果が得られた。 さらにアンケート調査によって名阪特急利用客の内、男性客が6割に対し女性客が4割と想定よりも女性客の比率が高いことや、ビジネス目的のみならずレジャー目的で利用する乗客が多いことなどが判明した。このように21000系が登場した頃と比べて、その後の利用のされ方が異なっていることが判明した。 そして2003年は21000系列の車体更新時期(製造後約15年)に該当するという理由もあり、時代に合わせたサービスを提供するための更新を行なうことにした。更新に当たっては、21020系を製造して予備車を確保し、2編成ずつ工事を行うことにした。2003年から2005年にかけて、高安検修センターで施工された。 上述のアンケート調査は21020系の開発において実施され、その調査結果をもとに車両設計にフィードバックされた。そして同車のサービス水準を21000系のリニューアル車に反映させることとした。
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