京王2000系電車 (2代)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/15 18:43 UTC 版)
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| 京王5000系電車 (2代) | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 運用者 | 京王電鉄 |
| 製造所 | 総合車両製作所 |
| 製造年 | 2026年 |
| 製造数 | 4編成40両(予定) |
| 運用開始 | 2026年1月31日(予定) |
| 投入先 | 京王線 |
| 主要諸元 | |
| 編成 | 10両編成 |
| 軌間 | 1,372 mm(馬車軌間) |
| 電気方式 | 直流 1,500 V (架空電車線方式) |
| 主電動機 | かご形三相誘導電動機 |
| 制御方式 | フルSiC-VVVFインバータ制御 |
京王2000系電車(けいおう2000けいでんしゃ)は、2026年1月31日に運行を開始する予定の京王電鉄の通勤形電車である[1][2][報道 1]。
概要
2024年5月に導入が発表された[報道 2]、5000系以来の通勤形電車である[注釈 1]。車両のコンセプトは「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」である[1][3][報道 2]。
車両のデザインには、京王グループの企業である感性AIが提供するAIが活用された[4]。具体的には、車内設備について乗客や社員へのアンケートや座談会などを実施し、それらを基にメーカーがいくつかデザインを製作、その中からAIを活用してコンセプトとマッチするものを選ぶ、といった手法がとられた[2][報道 2]。
外観
総合車両製作所製であり、同社の「Sustina」プラットフォームが使用されている。車体はステンレス製。全体的に円をモチーフとしたラウンド型の要素が取り入れられており、側面には京王レッド・京王ブルーの帯のほか、ピンク・水色・紫色・アイボリー[5]の4色からなる円形の模様が描かれている[1][2][3]。
先頭部の前照灯も丸みを帯びたデザインとなっているが、これは先代2000系から受け継いだものだとされている[6]。
車体側面の行先表示器は5000系と同じ大型ではなく、従来通りのサイズとなっている9000系更新車と同じものが採用されている[1]。
車内
車内も外観同様、円をモチーフとしたデザインとなっている[1][6]。座席はロングシートが設置されており、優先席付近を除き座席はオレンジ色、つり革はパープルとなっている[6]。
5号車には大型フリースペース「ひだまりスペース」が設置されている。「ひだまりスペース」の場所は座席がなく、中央の島形部分に手すりや腰掛がついている。また、両側の窓が下方向に拡大されており、子供が車窓を見やすくなっている[1][6]。なお、5号車に設置されているのは、この位置が各駅のエレベーターに近い位置であるため[1][6]。また「ひだまりスペース」という名前は利用者の投票によって決められた[1]。
なお、乗務員室との仕切り壁には、5000系までは前面には窓が設置されていましたが、2000系では向かって左側の窓は廃止された。ただし、右側の扉の窓は、下方向に拡大されており、子供でも前を見やすいように配慮されている[1]。
主要機器
主制御装置
主制御装置としては、日立製のフルSiC素子を用いたVVVFインバータ制御装置を導入した[1][3]。既存の7000系と比較し省エネ性能が約20%向上している[3]。
主電動機
主電動機には、誘導電動機を採用した[1]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k “京王の新型車両2000系登場! 今までの京王線にはない「超大型」の窓も”. 鉄道コム (2025年10月27日). 2025年11月15日閲覧。
- ^ a b c “京王、新型車両「2000系」お披露目 特徴は | 話題”. 鉄道新聞 (2025年10月27日). 2025年11月15日閲覧。
- ^ a b c d “京王「新型2000系」2026年1月デビュー! 5号車に“京王初”の設備 今後の導入計画は?”. 乗りものニュース (2025年9月30日). 2025年11月14日閲覧。
- ^ “京王電鉄、新型通勤車両「2000系」を導入 デザインにAIを活用”. ITmedia ビジネスオンライン. 2025年11月15日閲覧。
- ^ かつての京王線の車体色
- ^ a b c d e 株式会社インプレス (2025年10月28日). “京王線新車両「2000系」を見てきた 大型フリースペース「ひだまり」設置”. Impress Watch. 2025年11月15日閲覧。
報道・一次資料
- ^ “新型通勤車両 「 2000系 」 2026年1月31日(土 )に運行開始します~大型 フリースペースの愛称は「ひだまりスペース」に決定!~”. 京王電鉄 (2025年9月30日). 2025年11月15日閲覧。
- ^ a b c “2026年初め、新型通勤車両「2000系 」を導入します~安心 して、ずっとのっていただける、やさしさを運ぶ車両を~”. 京王電鉄 (2024年5月10日). 2025年11月15日閲覧。
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