交流
(交流回路 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/19 02:48 UTC 版)

電気工学において、交流(こうりゅう、英: alternating current: AC)とは、時間の経過とともに周期的に大きさや向きが変化する電流や電圧である[1]。もともとは「交番電流」の略であったが、電流・電圧の区別をせずに交流と呼ばれる[1]。
交流の代表的な波形は正弦波であり、狭義の交流は正弦波交流(sinusoidal alternating current)を指すが、広義には周期的に大きさと向きが変化するものであれば正弦波に限らない波形のものも含む。正弦波以外の交流は非正弦波交流(non-sinusoidal alternating current)といい、矩形波交流や三角波交流などがある。
交流理論
平等磁界中においてコイルを一定速度で回転させると、フレミングの右手の法則により導かれる方向に起電力を生じ、コイルの回転角に応じて円の周回のうち半周においては正の方向に、もう半周においては負の方向に正弦波の波形を持つ交流起電力を生じる。
交流の三要素
交流信号は以下に示す3つの要素を持ち、これらを特定することで任意の交流波形を得ることができる。
交流回路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 06:12 UTC 版)
交流回路においては抵抗のほかにコイルやコンデンサも電流を妨げる働きをするが、それは正弦波交流の場合、抵抗R においては電圧と同相、コイルにおいては自己誘導作用による逆向きの起電力を生じるため@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}電圧は電流よりπ⁄2 (rad) 遅れ位相[疑問点 – ノート]、コンデンサは電荷を蓄積・放出する性質をもつため電流は電圧よりπ⁄2(rad)遅れ位相[疑問点 – ノート]に働く。 交流回路における電流を妨げる働きをするインピーダンス(impedance)は、量記号Z 、単位オーム(Ω)で表される。抵抗をR 、コイルの誘導性リアクタンスをXL 、コンデンサの容量性リアクタンスをXC とすると、「インピーダンスの大きさ」は次式のようになる[疑問点 – ノート]。 Z = R 2 + ( X L − X C ) 2 {\displaystyle Z={\sqrt {{R^{2}}+(X_{L}-X_{C})^{2}}}} 位相の関係も表現できる「複素インピーダンス」については、インピーダンス の項を参照。
※この「交流回路」の解説は、「交流」の解説の一部です。
「交流回路」を含む「交流」の記事については、「交流」の概要を参照ください。
「交流回路」の例文・使い方・用例・文例
交流回路と同じ種類の言葉
- 交流回路のページへのリンク