容量性リアクタンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/31 07:21 UTC 版)
キャパシタ(コンデンサ)に交流電源を接続すると、電源の電圧が変化するためにコンデンサは充電・放電を繰り返し行い、電圧の変化速度(時間微分)に比例した電流が流れる。このとき、キャパシタの電圧電流比(振幅比)は X C = 1 ω C {\displaystyle X_{C}={\frac {1}{\omega C}}} (ω:角周波数、C:静電容量) と表され擬似的な抵抗と見なせる。この電圧電流比 X C {\displaystyle X_{C}} を容量性リアクタンス(capacitive reactance)ということがある。このとき電圧の位相はキャパシタを流れる電流よりも π/2 rad(90度)遅れている。なお、 X C {\displaystyle X_{C}} の符号を上式のように定める場合、インピーダンスの虚部としてのリアクタンスとは符号が異なることになる。 ※直流電源を接続した場合、上記式の角周波数が0になるため容量性リアクタンスは∞Ωとなる。つまり開放状態になり、十分な充電時間経過後の定常状態では電流は 0 である。
※この「容量性リアクタンス」の解説は、「リアクタンス」の解説の一部です。
「容量性リアクタンス」を含む「リアクタンス」の記事については、「リアクタンス」の概要を参照ください。
- 容量性リアクタンスのページへのリンク