上杉家文書とは? わかりやすく解説

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上杉家文書

主名称: 上杉家文書
指定番号 58
枝番 00
指定年月日 2001.06.22(平成13.06.22)
国宝重文区分 国宝
部門種別 古文書
ト書
員数 2018通、4帖、26
時代区分 鎌倉江戸
年代
検索年代
解説文:  旧米沢藩主上杉家伝来した古文書で、南北朝室町時代文書中心に江戸時代にいたる二千余通を存している。上杉家はもと越後国守護代長尾氏であり、守護上杉氏倒して実権握った後、輝虎謙信)のとき、関東管領山内上杉憲政より関東管領職と上杉名跡譲られ上杉氏称した家柄である。
 この上杉家文書は、大別する山内上杉家文書越後国守護上杉家文書、府内長尾家文書古志長尾家文書および謙信景勝定勝以降の上杉氏文書分けられる内容的に(一)元徳四年(一三三二二月二十九日足利高氏安堵状をはじめ、南北朝時代尊氏直義自筆書状御教書御内書を含む文書(二)室町時代山内上杉氏所領相続関係文書(三)長尾為景時代越後国衆の動向伝えた文書(四)謙信時代対外発展と、室町将軍および武田北条などの近隣諸大名との交渉に関する文書(五)景勝時代豊臣政権との連携を語る文書などが注目されるまた、長尾氏越後国における領国制の展開を示す検地知行目録類、軍役軍法類等がまとまっている他、書札礼印判使用に関する文書含まれる江戸時代文書藩政改革尽力した上杉治憲鷹山)など歴代藩主自筆書状中心とする。
 このように上杉家文書は中世越後中心に関東北陸におよぶ地域政治過程社会構造明らかにする武家文書白眉として特に重視されているが、本文書の最大特徴は、各文書巻子冊子仕立てられることなく実際に機能した当時原形の状態で保存されていることである。
 上杉家では、謙信以来景勝定勝三代文書近世大名上杉家根本文書として三つ黒漆塗り懸硯箱に分納し、次に謙信以前守護代長尾氏文書と、上杉重能以来関東管領山内上杉氏文書を赤箪笥収納する方法とっている。現状は、江戸時代寛文十一年(一六七一)、延宝八年一六八〇)、明和九年(一七七二)などの整理経て発信者別、あるいは内容別に紙袋収めて分類されている。ほとんどの文書は、各通も本紙、礼紙懸紙畳み方巻き方、あるいは切封などの封式が受け取られ当初のままに伝えられており、文書機能様式形態等を研究する上で極めて有用である。
 国宝への格上げにあたっては、中世から近世にいたる本文書の伝来経緯その内容鑑み重要文化財指定時に附とされた黒塗掛硯箱入文書以下、歴代知行判物領地目録歴代官物文書類、上杉家系図および、未指定黒塗掛硯箱入文書について、これらを一括して指定員数加えこととした。また、附の越後国頸城郡絵図など三鋪は、近年指定分類に基づき員数より分割し歴史資料の部門において別途重要文化財指定することになった
 なお、附の歴代年譜上杉家編纂正史として文書補完するとともに両掛文書箱等並赤箪笥文書保存あり方伝えた資料であり、併せてその保存を図ることとした。




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