近年の分析の背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:48 UTC 版)
謙信のこうした分析が近年進んだ背景には関連する史料が「大日本古文書」(上杉家文書)や「新潟県史」「上越市史」などの形で比較的早くから紹介されており、研究がしやすい面があった。 日本歴史学会編の吉川弘文館の人物叢書『上杉謙信』を出版した山田邦明は、書状の検討から謙信の実像を「決して無理をせず状況を見据えながら自身や家臣が損をしないように冷静に判断して行動する」と分析する。義の武将としての謙信像は江戸時代に流行した武田信玄ゆかりの甲州流軍学に対抗して、越後流軍学を標榜した軍学者や米沢藩上杉家などが美化・強調したものとした。 朝日新聞2020年10月7日号には、悩み苦しみながら当主の役目を果たそうとした人間臭い人物、今後は英雄ではない等身大の謙信の研究が望まれると記載されている。
※この「近年の分析の背景」の解説は、「上杉謙信」の解説の一部です。
「近年の分析の背景」を含む「上杉謙信」の記事については、「上杉謙信」の概要を参照ください。
- 近年の分析の背景のページへのリンク