近年の制作方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/05 09:36 UTC 版)
プリンター出力が主流である。 インクが溶剤系のプリンターでターポリン生地への出力が容易になり、インクの耐用年数も2〜5年は耐光性がある。屋外・屋内向けで全天候型として使用される(ターポリンとは繊維を軟質塩ビでコーティングされた生地である)。海外品も多く出回っているが、日本と海外の規格が違う為、同じ、ターポリンでも異なる物と考えるべきである 理由:国内生産のターポリン生地は国内規格認定のもので、防炎仕様としても認定されているものが多い。海外生産品は認定規格を受けたものが少ないのが現状である その他にも、白地にカッティングシート(切文字)看板用に使用される塩ビ主体の色付きシートを文字に切り抜いて、貼り付けて使用することもある。ただ、切文字にする場合は、文字が蛍光色で使う場合が多い。プリンターにはインクが(CMYK)で表現されているので 蛍光色を使用できない。注意したいのは、ターポリンには可塑剤が入っているため、一時的には使用できるが、剥がれる現象が起きるので注意したい ポリエステル系の生地にはカッティングシートは使用できない理由:表面が布の為、滑らかでないので、粘着が弱い ポリエステル生地系は昇華転写でのプリント/ポンジ/トロピカル/トロマット/ツイル/スウェードといった生地に熱転写する方法がある。シート出力しそれを生地と出力紙に熱を与えインクを昇華させて生地に捺染するが、温度を一定に保たないと、色のムラが出る事がある。少量生産には向いている。 ポリエステル生地 品質の問題:屋内向き/色抜け耐久年1年〜2年(直射日光が当たらない場所で) ダイレクトプリント(熱捺染)/ポリエステル生地に直接プリントして、熱を加えて乾燥させる方法。この手法は、日本よりも韓国の機械が優れていたが、2013年では日本の方が優れた機械が出ている(内容的には時間当たりのプリントが早く、インクも国内メーカーのバルク品も出てきてコストも安く品質も良くなってきた)現状は、韓国や中国生産の価格とも余り金額的に変わらなくなってきた。また、日本製(国内産)は防炎仕様が日本の第三機関である 日本防炎協会の認定商品を防炎仕様シール付で販売できる。海外生産の物は許認可がおりていないのが現状では、防炎加工を後加工でする場合もあるが、大量数であれば、後からの防炎加工はコスト的には合うが、少量ではコストが合わないのが現状である。 ※ポリエステル生地への防炎加工製品は全て、日本防炎協会認定の物でなければ、公共施設・商業施設への掲示は不可となっている。消防庁指導となっている。 防炎仕様としての横断幕を販売しているところで、規模の大きい工場は日本防炎協会認定工場の資格があるところと、認定工場でないところがある。認定工場でないところはポリエステル生地を防炎加工したものでプリントするだけで販売しているところがある。ただ、防炎仕様の内容(日本防炎協会の規格)が変わったときは、その生地は使用できなくなるので、注意したい。故に認定工場のものを購入する方が好ましい ※認定工場として資格を得る為にはそれ相当の設備と責任者を設置しないと認定工場資格を得られないので、規模の小さい生産工場で認定工場として受けているところが殆どないので気をつけたい。認定工場はポリエステル生地を自社工場で防炎協会認定の指定の溶剤を使用して加工している。何が違うかは、第三機関の試験テストで色落ち堅牢や防炎の試験・耐久性・エコ検査基準に合格した物だけが認定工場の資格基準となっている ポリエステル生地 品質の問題:ダイレクトプリントのメリットは昇華転写よりも色が濃く表現でき、色が裏抜けが良いとされている。色ムラが無く安定している。但し、のぼり旗に使用される 極薄い ポリエステル生地:ポンジという素材のみ ポリエステル汎用素材種類: ポンジ:のぼり旗に使用される 薄い生地 裏抜け 70%〜80% くらい 透けるので文字は反転 トロピカル:ポンジより2倍〜3倍厚い感じなので 裏抜けは30%〜40%くらい 透過度 タペストリー 横断幕 使用に向いている トロマット:トロピカルより、2倍〜3倍 裏抜けはしない 大漁旗・横断幕・懸垂幕 に向いている 厚いので丈夫 スウェード:トロマットより若干、薄い感じ 表面は光沢があり、高級感があるのが特徴 タペストリー スタンドバナー に向いている サテン: スウェードよりも、もっと シルク調の光沢があり、超高級感があるのが特徴 タペストリー スタンドバナーに向いている ツイル: 織り方ちがって、平織りではなく、バイアスに織っている 斜めの織り目が特徴 シワに強い 旗・社旗・ゴールテープに向いている どれも、ダイレクトプリント 昇華転写でプリントが可能 その他 遮光スウェード(両面仕様)もある 詳しくは、何種類かの種類がある。 ダイレクトプリントのデメリットは昇華転写よりも色落ちすることがある。海外品(韓国製産・中国製産)のものは、特に水濡れで色落ち(色流れ)するクレームが出るときがある 国内生産でも同じく、水濡れで色落ち(色流れ)のクレームがあるところは、生産工場の規模も小さく、ただ、プリンターでダイレクトプリントを施しての生産・出荷のところが多い。気をつけたい 色落ちがないところは、ダイレクトプリントした後、水洗いの設備で入念に水洗いして乾燥させた物を販売しているところである。相当の設備を持っているところでないと品質にムラがある※ダイレクトプリントの注意点は夏の暑い車中に折り畳んで、放置すると、色が移りすることがあるので注意したい。ちょうど、昇華転写もダイレクトプリントも180度〜220度Cくらいでインクが気化されて昇華するので、気温が暑いいところには放置しないことを望む 屋内向き/耐久年1年〜2年(直射日光に当たらなければ) その他シルクプリント/ターポリンにシルクプリント ポリエステル生地にシルクプリント 綿生地に染抜き 顔料プリント 等がある。
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