フェンリル
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/16 08:07 UTC 版)
フェンリル[1](Fenrir、「フェンに棲む者」の意[2])は、北欧神話に登場する狼の姿をした巨大な怪物。ロキが女巨人アングルボザとの間にもうけた、またはその心臓を食べて産んだ[3]三兄妹の長子。彼の次にヨルムンガンドが、三人目にヘルが生まれた[4]。
注釈
- ^ 殺害という手もあるにはあったが、アースガルドの土地を邪悪な血で染めるわけにはいかないことから捕縛という結論に至る。
- ^ Glæipnir、呑み込む者の意。
- ^ 腱だとする資料もある(『北欧神話物語』青土社 87頁)
- ^ 今日これらのものが存在しないのは、この時に材料として使われてしまったからだといわれている(『エッダ 古代北欧歌謡集』p.250「ギュルヴィたぶらかし」34章。
- ^ このため俗にここを「狼の関節」と呼ぶようになった(『エッダ 古代北欧歌謡集』p.246「ギュルヴィたぶらかし」第26章)。
- ^ イアールンヴィジュルと呼ばれる複数の女巨人ともいわれる(『エッダ 古代北欧歌謡集』p.233「ギュルヴィたぶらかし」12章)。
出典
- ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』などにみられる表記。
- ^ Orchard (1997:42).
- ^ 『虚空の神々』323頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』248-251頁、「ギュルヴィたぶらかし」第34章。
- ^ 『北欧神話』(H.R.エリス・デイヴィッドソン(en)米原まり子、一井知子訳、青土社、1992年、ISBN 978-4-7917-5191-4)などにみられる表記。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.61「グリームニルの歌」訳注。
- ^ Simek (2007:350).
- ^ 『虚空の神々』290頁。
- ^ 『虚空の神々』292頁。
- ^ Orchard (1997:54).
- ^ Orchard (1997:57).
- ^ Simek (2007:334).
- ^ 『北欧神話物語』青土社 89頁
- ^ 『虚空の神々』332頁。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』275-276頁、「スノッリのエッダ」
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』14頁「巫女の予言」。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p.13「巫女の予言」40節。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』233頁。
- 1 フェンリルとは
- 2 フェンリルの概要
- 3 参考文献
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