パレスチナ【(ラテン)Palestina】
読み方：ぱれすちな
西アジアの地中海沿岸地方。一般にヨルダン川以西をさす。また、パレスチナ自治政府やパレスチナ自治区をさしていう場合もある。この地方は、古くはカナンとよばれた。前12世紀ごろペリシテ人が定着し、名はこれに由来する。オスマン帝国の支配を経て、第一次大戦後は英国の委任統治領。シオニズム運動により移住したユダヤ人は1948年にイスラエル共和国を建国したが、アラブ人との間で紛争が発生。1993年にPLO（パレスチナ解放機構）とイスラエルとの間で暫定自治協定（オスロ合意）が調印され、1996年、ヨルダン川西岸とガザ地区からなる暫定自治政府が発足したが、武力対立は終わっていない。2011年9月、暫定自治政府が国際連合に国家としての正式加盟を申請。同年10月、ユネスコの加盟国として承認。2012年12月、国連での地位がオブザーバー組織からオブザーバー国家に格上げされた。人口1100万（2010）。→パレスチナ自治政府 →パレスチナ自治区
パレスチナ 【Palestina ラテン】
パレスチナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/17 02:32 UTC 版)
パレスチナ（アラビア語: فلسطين[注 1]、ヘブライ語: פלשתינה[注 2]）は、西アジアの地理的地域であり、通常はイスラエル、ヨルダン西部の一部、ヨルダン川西岸地区、ガザ地区を含むと考えられている。
注釈
- ^ ラテン文字転記：Filasṭīn、仮名文字転記：フィラスティーン、口語（現地方言）発音：Falasṭīn（ファラスティーン）
- ^ ラテン文字転記：Palestina、仮名文字転記：パレスティナ
- ^ 旧約聖書ではカナン先住民族のカナン人とペリシテ人は別系統で、「カフトル」という所から来たのがペリシテ人としている（『創世記』10:13-14、『申命記』2:23など）。
- ^ 『創世記』の第10章では「ノアの子孫が様々な所に移住し、その名前が地名となった。」という趣旨の神話が乗っているが、この中でノアの孫ミツライムの系統の1つがペリシテとなっている。
- ^ ただし、第三次中東戦争以降はイスラエルが実効支配し続けている。
出典
- ^ “米の和平案「スイスチーズのよう」 アッバス議長が批判：朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2020年2月12日). 2023年11月20日閲覧。
- ^ “（グローバル語録）「米の和平案はスイスチーズのようだ」”. 日本経済新聞 (2020年2月18日). 2023年11月20日閲覧。
- ^ 『ユダヤ古代誌』第1巻第6章。（日本語訳はフラウィウス・ヨセフス 著、秦剛平 訳『ユダヤ古代誌1 旧約時代編[I][II][III][IV]』株式会社筑摩書房、1999年、ISBN 4-480-08531-9、P62-64。）
- ^ Easterly, William (27 February 2007). The White Man's Burden: Why the West's Efforts to Aid the Rest Have Done So Much Ill and So Little Good. Penguin (Non-Classics). p. 295. ISBN 0-14-303882-6.
- ^ 『読売新聞』1月15日[いつ?]号「米国務長官、アッバス議長への軍事支援を明言」
- ^ 早尾貴紀 (2007年6月15日). “ハマスとファタハの抗争と連立内閣崩壊を言う前に――意図的な連立潰し”. Staff Note. パレスチナ情報センター. 2020年6月12日閲覧。
- ^ Karma Nabulsi (2007年6月18日). “The people of Palestine must finally be allowed to determine their own fate”. The Guardian 2020年6月12日閲覧。
- ^ 「パレスチナのピノチェト」が動き出した？ トニー・カロン（Tony KARON）
- ^ Virginia Tilley (2007年6月18日). “Whose Coup, Exactly?”. The Electronic Intifada. 2020年6月12日閲覧。
- ^ “Various Arab and European countries urge P.A to go for early elections”. IMEMC News (International Middle East Media Center). (2007年4月30日) 2020年6月12日閲覧。
- ^ Israeli interrogators demand detained MP's to resign from their posts[リンク切れ]
- ^ 時事通信社 南米諸国、相次ぐパレスチナ国家承認＝和平交渉に一石も、イスラエルは反発
- ^ “パレスチナ、国連加盟を申請…米は拒否権行使へ”. 読売新聞. (2011年9月24日) 2011年11月2日閲覧。
- ^ “パレスチナ、ユネスコ加盟…米は「時期尚早」”. 読売新聞. (2011年11月1日) 2011年11月2日閲覧。
- ^ “国連、パレスチナを「国家」に格上げ 決議案採択”. 日本経済新聞. (2012年11月30日) 2012年11月30日閲覧。
- 1 パレスチナとは
- 2 パレスチナの概要
- 3 範囲
- 4 歴史
- 5 パレスチナ自治区
- 6 脚注
「パレスチナ」の例文・使い方・用例・文例
- 100か国以上がパレスチナの国家の地位を認めている。
- パレスチナ人問題は他のいずれの国際問題よりも大きな一触即発の危機をはらんでいる.
- 1980年代後半と再び2000年のイスラエルに対するパレスチナのアラブ族（ガザ地区とウエストバンクでの両方での）による反乱
- イスラエルが1993年にパレスチナ自治政府に限られた自治権を与えたとき、最初のインティファーダは終わった
- パレスチナとその住民の領域の、または、パレスチナとその住民の領域に関する
- パレスチナのゲリラ
- 新約聖書の時代にパレスチナで話されたアラム語
- イスラエル人とパレスチナ人の間の会談
- パレスチナ国家の建設に向けて取り組むために1958年にヤセル・アラファトによって設立されたパレスチナの政治で軍の組織
- 2002年に形成され、ヤセル・アラファトのファタハ動きと関連があるパレスチナのテロ集団
- 過激派パレスチナ人スンニ派グループで、1990年代前半にレバノンで活動し、サラーフィ主義を主張する
- ヨルダンの首相を暗殺し、1972年のミュンヘンオリンピック大会の間に11人のイスラエルのスポーツ選手を殺した旧パレスチナのテロ組織（現在、ファタハ革命評議会と合併している）
- マルクス・レーニン主義者の集団で、パレスチナ人の目標を達成できるのは大変革のみであると信じている
- 1974年にPLOから分離したパレスチナ国際テロ組織
- 1980年代、ファタハ-RCは最も危険で残忍なパレスチナのテロ集団であると考えられていた
- イスラエル人を爆撃し殺害したことに責任のある、あまり知られていないパレスチナ人グループ
- 過激派パレスチナ人テロリスト集団で、1979年に創設され、パレスチナでのイスラム国家の創設と、イスラエルの破壊をに取り組む
- パレスチナ解放人民戦線の分裂の結果、1977年に形成されたテロリストのグループ
- レバノンのヒズボラとの疑わしい結びつきのあるハマスとタンジームのメンバーから成るあまり知られていないパレスチナ人グループ
- 1967年にアル・ファタハと分裂するが、現在アル・ファタハとの緊密な関係がある急進派のパレスチナ人のテロリストのグループ
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