日本要人のパレスチナ訪問
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 02:24 UTC 版)
「日本とパレスチナの関係」の記事における「日本要人のパレスチナ訪問」の解説
日本はイスラエルを承認しつつもパレスチナの国家建設を容認し、イスラエルとパレスチナの二者間による平和的解決を支持する立場にある。そのことからパレスチナとは友好的関係を築けており、加えて中東情勢は日本にとっても重要事項であるため、総理大臣や外務大臣といった日本要人のパレスチナ訪問は多い。近年のものとしては以下がある。 2015年1月には当時総理大臣の安倍晋三が初めてパレスチナを訪問。パレスチナ大統領のマフムード・アッバースと会談し、テロ問題などについて意見交換を実施し日・パレスチナ間の信頼関係醸成に寄与した。また安倍晋三はパレスチナの新聞アル=アイヤーム(英語版)のインタビューで、パレスチナの国家建設を支持しイスラエルに入植を停止するよう促している。 2016年9月には薗浦健太郎外務副大臣がパレスチナを訪問しラーミー・ハムダッラー首相へ表敬し、財務大臣のシュクリ・ビシャーラ(アラビア語版)とは会談を実施、「平和と繁栄の回廊」の四者会談にも出席した。また2017年11月には総理大臣補佐官としてパレスチナ問題の当事者国であるパレスチナ、イスラエル、ヨルダンを訪問している。 2017年5月には経済産業大臣として初めて世耕弘成がイスラエルとならんでパレスチナを訪問し、ジェリコ農産加工団地(JAIP)を視察。日・パレスチナ間の経済関係を強化した。 2017年12月には河野太郎外務大臣がパレスチナを初訪問。パレスチナ大統領のマフムード・アッバースを表敬し、パレスチナ首相のラーミー・ハムダッラー主催の昼食会にも参加した。また河野太郎は2017年にエジプトで、2018年6月にタイで、2018年9月にイタリア・ローマでいずれもリアード・アル・マーリキー(英語版)と外相会談を実施。電話会談も2017年8月に実施されており、河野太郎はパレスチナやイスラエルを中心とする中東情勢を重視する姿勢を見せている。 2018年5月には当時総理大臣だった安倍晋三がパレスチナを含む中東諸国を訪問した。安倍晋三のパレスチナ訪問は二度目で、マフムード・アッバースとの首脳会談ではパレスチナ問題や中東和平についてが話し合われ、また「平和と繁栄の回廊」構想の旗艦事業である「ジェリコ農産加工団地(JAIP)」の視察も行われた。 2019年12月、外務副大臣の鈴木馨祐がパレスチナを訪問し、「ジェリコ農産加工団地(JAIP)」を視察した。 2021年8月、外務大臣の茂木敏充がパレスチナを含む中東諸国を訪問。パレスチナ外務庁長官のリアード・アル・マーリキー(英語版)と外相会談を実施したほか、パレスチナ首相のムハンマド・シュタイン(英語版)との会談、パレスチナ大統領のマフムード・アッバースへの表敬も実施した。また日本が推進する「平和と繁栄の回廊」構想の旗艦事業である「ジェリコ農産加工団地(JAIP)」に建設されたパレスチナ・ビジネス繁栄センターの開所式にも出席した。
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