ニコンEMシリーズとは? わかりやすく解説

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ニコンEMシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/09 17:09 UTC 版)

ニコンの銀塩一眼レフカメラ製品一覧」の記事における「ニコンEMシリーズ」の解説

ニコンFM/ニコンFEシリーズより下位エントリーモデルとして開発された。ニコン一眼レフカメラではもっとも小さボディ持ち初めエンジニアリングプラスチックボディ本格的に用いたシリーズでもある。 シリーズ第一弾ニコンEMエントリーモデルとして割り切った仕様としたが、発表当時日本市場であまり受け入れられなかった反省から、続くニコンFGではフルスペックが行われた。ただし絞り値直読窓を持たないなどあくまでニコンFM/ニコンFEシリーズ弟分という位置づけになっているが、とはいえ小刻み巻き上げ可能な一部ニコンFM/ニコンFEシリーズ上回るスペックを持つ。 ニコンEMNikon EM1979年3月海外発売1980年昭和55年3月国内発売) - キャッチフレーズは「リトル・ニコン」。女性ユーザーターゲット入れて小型化操作の簡略化重視して設計され撮影モード絞り優先AEのみ。ニコン一眼レフの中でオート露出専用なのはこのカメラ後年発売されAPS規格一眼レフのプロネアSだけである。シャッターユニットはスクエア型のセイコーMFC採用電池消耗時の非常用として、1/90秒のみの機械式シャッター備えている。ニコンとしては初のエントリーモデルで、同時期に低廉小型軽量交換レンズニコンレンズシリーズE」もリリースされた。外装デザインジョルジェット・ジウジアーロにより、ニコンF3同時になされている。専用モータードライブMD-Eとの一体化意識したデザイン小刻み巻き上げ可能な巻き上げレバー中折れ式)、その中央配置されシャッターボタンなどニコンF3似た特徴多く一部では「リトルF3」などと呼ばれていた。先行発売された海外仕様機は貼り革の意匠(シボパターン)が異なり、バッテリーチェックボタン・逆光補正ボタンが青い。外装意匠一部変更し国内発売されたがAE露出専用普及機だったこともあり、ニコンプロ用高級機のメーカーというイメージが強い日本では発売当時あまり人気がなかった。だが非常に小型軽量シンプルであること、デザイン秀逸であること、ニコンカメラのブランド性、そして1990年代写真家田中長徳著書の中で褒めたことなどから、むしろ生産終了後人気出た。また本機海外市場かなりの成功収めたと言われており、パブリシティ一環として1982年ハリウッド映画ロッキー3冒頭シーンチャンピオンになったロッキーさまざまなCM出演しているという設定ニコンEMロゴ載ったパンフレット大映しになる-、というシーン登場することからもその一端伺える。ニコンF4例外としてニコンEM以降機種レンズマウント周囲の「露出計連動レバー」が固定式になったため、非Ai方式レンズAi改造しなければボディ装着できなくなった。そのうえ55mmF1.2など、Ai改造して装着できないレンズ存在する。 またEM発売時期第二次オイルショック一段落つき、需要回復のために必死コストダウン模索されていた時期であり、競合他社含め国内販売価格40,000円・AE専用という、ほぼ同一コンセプトカメラ開発されていたという時代産物でもあった。電源はSR44×2またはLR44×2ニコンFGNikon FG1982年昭和57年5月発売) - 愛称は「プログラム・ニコン」。ニコンEMベースプログラムAE絞り優先AEマニュアル露出制御搭載プログラムAE絞り手動変えるとプログラムシフトと称してシャッター速度優先AE的に使用できる。この露出機構のため、自動絞り連動レバー動き絞り段数にほぼ比例するよう改善したAi-Sニッコールレンズ投入された。とはいえAiニッコールレンズでも自動露出を可能とするため、ミラーアップ直前絞り込み測光を行う瞬間絞り込み測光搭載されている。小刻み巻き上げも可能。電源はSR44×2またはLR44×2ニコンFG-20(Nikon FG-20 、1984年昭和59年3月発売) - 電子制御シャッター搭載したエントリーAE機/マニュアル機。「ライトニコン」の愛称知られる。 同じエントリー機でもAE専用ニコンEMとは違いマニュアル露出モードついているので作為的撮影しやすいニコンFGからプログラムAETTL調光省略されニコンFE風の針式メーターとなっているが、シャッター設定値表示省略されているため、マニュアル露出での利便性FEシリーズに劣る。スペック的には多重露光機能マニュアル露出時のファインダー内情報を省いたニコンFEに近いと言える露出モード絞り優先AEシャッター速度1~1/1000秒・電子制御段階可変)とマニュアル(1~1/1000秒、1ステップごとに1・1/2・1/4・・・1/500・1/1000と設定できる)。X接点シンクロ速度は1/90秒である。電子シャッター機だが、電池消耗時のため1/90秒のみの非常用機械シャッター備える。電源はSR44×2またはLR44×2

※この「ニコンEMシリーズ」の解説は、「ニコンの銀塩一眼レフカメラ製品一覧」の解説の一部です。
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