ソ連時代の移住者とは? わかりやすく解説

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ソ連時代の移住者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/04 03:02 UTC 版)

在日ロシア人」の記事における「ソ連時代の移住者」の解説

1925年日ソ基本条約締結され両国間の国交回復した後も、一般国民接触厳しく制限された。特にソ連からの出国一部外交・貿易関係者を除くとほとんどなく、日本共産党や他の無産政党への指令日本人活動家モスクワへ呼びつけて、あるいは第三国での接触によって行われたため、日本在住するロシア人大多数依然として社会主義革命によって亡命余儀なくされた白系占めた。彼らの多く既述通り、かつてロシア帝国領土だった南樺太住んでいた。また、ロシア帝国勢力圏があった満州1932年から満州国)には1930年代で約5万人の白系ロシア人在住していた。元々はロシア人によって建設され同国北部ハルビン市ではロシア人コミュニティにより聖ソフィア大聖堂などの大規模な東方正教会信仰建設維持されていたが、第二次世界大戦が起こると白系ロシア人多く敵性外国人として監視拘留対象となった。さらに戦争末期1945年8月9日起こったソ連対日参戦巻き込まれ中国東北部(旧満州国)からソ連領内連行、あるいはソ連領に編入されサハリン南部南樺太)で拘束され日本への再亡命阻止された者もいた(中にはその後ソ連によって粛清された者さえいた)[要出典]。日本への脱出成功した白系ロシア人多く北海道居住したが、その後東京などへ移住した人も多い[要出典]。また、同年8月6日広島原爆投下では白系ロシア人11人が被爆し、うち3人が年内亡くなった事が明らかになった。 ソ連戦勝国として極東委員会対日理事会参加し極東国際軍事裁判でも判事検察官派遣したが、対日占領政策主導権米国握られ北海道本州へのソ連軍進駐実現しなかったため、南樺太千島列島全域ソ連編入除いた日本本土へソ連影響力農地改革での不在地主排除など限定的なものに抑えられた。さらに朝鮮戦争激化レッドパージ強行日本国内での共産主義運動停滞する中、1952年4月28日日本国との平和条約サンフランシスコ平和条約)が発効して日本主権回復すると、前年講和会議調印拒否したソ連日本との公式関係が途絶えた1956年日ソ国交回復により両国外交関係修復されシベリアへの長期抑留者の日本帰国などが実現したが、依然として両国関係北方領土問題などで冷え切り加えて第二次大戦後の冷戦下日本米国中心とする自由主義陣営所属したため、互い仮想敵国として監視警戒する状況続いたソ連からは大使館員や貿易関係者、ソ連国営航空アエロフロートタス通信などの報道関係者が日本居住したが、彼らを監視する警視庁公安部などによるスパイ活動摘発続けられた。一方文化芸術面での交流徐々に進み知識人芸術家日本短期間訪問する例も生まれたが、石井紘基の妻であるナターシャのように、ソ連国民にとって日本人との結婚社会での冷遇直結し、たとえ正式な結婚認められていてもソ連からの出国長年認められない場合もあった。変わった例では、1938年ソ連亡命し逮捕拘禁された後、ソ連国籍取得した日本人役者岡田嘉子1972年日本移住帰郷)し、1986年ソ連帰国(再渡航)まで滞在した

※この「ソ連時代の移住者」の解説は、「在日ロシア人」の解説の一部です。
「ソ連時代の移住者」を含む「在日ロシア人」の記事については、「在日ロシア人」の概要を参照ください。

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