ソ連時代の自治共和国あるいは自治州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 04:16 UTC 版)
「ロシアの共和国」の記事における「ソ連時代の自治共和国あるいは自治州」の解説
旧ソ連時代のロシア・ソビエト連邦社会主義共和国(ロシアSFSR)では、ナーツィヤ(民族)、ナロードノスチ(亜民族)、プレーミャ(種族)という民族集団の規模や自立度の階層に応じて三段階の民族自治体があり、段階が下がるにつれて自治権は小さくなっていた。国民国家を形成できる規模とまとまりの民族(ナーツィヤ)による自治共和国(自治ソビエト社会主義共和国、ASSR)、国家を持つには至らないまとまった民族(ナロードノスチ)による自治州(AO)、そして先住の小さな民族(プレーミャ)による自治管区である。 ソ連崩壊後、ロシアSFSRの範囲に誕生したロシア連邦も、各自治共和国を同じ名前の「共和国」として引き継いだ(チェチェン・イングーシ自治共和国の場合は、チェチェン共和国とイングーシ共和国という二つの共和国に分割されている)。 ソ連時代の自治州のうち、アディゲ、アルタイ、カラチャイ・チェルケス、ハカスはソ連崩壊前後に共和国となり、現在のロシア連邦ではユダヤ自治州しか自治州は残っていない。 「自治共和国」という表現はロシア連邦の共和国に対しても現在もなおしばしば用いられる。しかし、1993年制定のロシア連邦憲法および各共和国の憲法にある通り、公式名称は自治共和国ではなく単に「共和国」である。
※この「ソ連時代の自治共和国あるいは自治州」の解説は、「ロシアの共和国」の解説の一部です。
「ソ連時代の自治共和国あるいは自治州」を含む「ロシアの共和国」の記事については、「ロシアの共和国」の概要を参照ください。
- ソ連時代の自治共和国あるいは自治州のページへのリンク