ソ連時代の自治州
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 04:31 UTC 版)
ソ連時代のロシア・ソビエト連邦社会主義共和国では、ナーツィヤ(民族)、ナロードノスチ(亜民族)、プレーミャ(種族)という民族集団の規模や自立度の階層に応じて三段階の民族自治体があり、段階が下がるにつれて自治権は小さくなっていた。国民国家を形成できる規模とまとまりの民族(ナーツィヤ)による自治共和国(自治ソビエト社会主義共和国、ASSR)、国家を持つには至らないまとまった民族(ナロードノスチ)による自治州 (AO)、そして先住の小さな民族(プレーミャ)による自治管区である。1920年代以降、少数民族が住む各地に自治州が創設された。 1986年当時のロシア・ソビエト連邦社会主義共和国領内に存在した自治州は以下の通り。 アディゲ自治州 - クラスノダール地方 (現在はアディゲ共和国) ゴルノ・アルタイ自治州 - アルタイ地方(現在はアルタイ共和国) カラチャイ・チェルケス自治州 - スタヴロポリ地方(現在はカラチャイ・チェルケス共和国) ハカス自治州 - クラスノヤルスク地方 (現在はハカス共和国) ユダヤ自治州 - ハバロフスク地方 ソビエト連邦の崩壊後に誕生したロシア連邦では、各自治共和国は共和国として、また自治管区も独立した連邦構成主体としての自治管区として引き継がれた。一方、ソ連時代の自治州のうち、アディゲ、アルタイ、カラチャイ・チェルケス、ハカスはソ連崩壊前後に共和国となり、現在のロシア連邦ではユダヤ自治州しか自治州は残っていない。
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