ソ連期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 10:48 UTC 版)
第二次世界大戦におけるドイツ・ソ連の侵攻による混乱で、天文台施設は無事だったものの、略奪などにより収蔵されていた観測機器などには損害が出た。戦後、エストニアはソ連に併合され、タルトゥ天文台はタルトゥ大学の附属施設から、ソ連科学アカデミーの従属機関となったエストニア科学アカデミー(英語版)の管理下に移った。 エストニア科学アカデミーは、大学から引き継いだ古い施設ではなく、自前の新しい天文台建設を志向した。タルトゥ市から南西におよそ20kmの郊外に建設地を定め、1958年に建設開始、1964年に完成し、偉大な先人にあやかって「ヴィルヘルム・シュトルーベ天文台」と称した。天文学者の殆どは、完成と共に新天文台へ移っていった。旧天文台は、歴史的な観測機器や資料を展示する博物館として利用され、1969年には、旧天文台前にシュトルーベの記念碑が建てられた。 新天文台には、新しい観測機器が導入され、1976年には北欧最大といわれる口径1.5mカセグレン式望遠鏡が設置された。
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