ソ連時代のキリル文字化の進展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 19:16 UTC 版)
「キリル文字」の記事における「ソ連時代のキリル文字化の進展」の解説
ソビエト連邦時代には、ソ連内でこれまで文字を持たなかったシベリアなどの言語や、アラビア文字を使っていた中央アジアなどの言語に、ラテン文字での正書法が制定された。しかし1940年以後の言語政策の変化によりキリル文字での正書法が改めて制定され、既にラテン文字で正書法が制定された言語についてはキリル文字への切り替えがなされた。 ソ連あるいは帝政ロシアによる併合以前からアラビア文字以外の文字を用いていたバルト三国のエストニア語・ラトビア語・リトアニア語(いずれもラテン文字)、アルメニア語(アルメニア文字)、グルジア語(グルジア文字)はキリル文字化されなかったが、ルーマニア語から政治的に分離されたモルドバ語はラテン文字からキリル文字に改められた。 使用地域が現在もロシア領である言語では、アルタイ語・ウィルタ語・エヴェンキ語・オセット語・カルムイク語・クリミア・タタール語・サハ語・ショル語・タタール語・チュヴァシ語・チュクチ語・トゥバ語・ドンガン語・ナナイ語・ニヴフ語・ハカス語・ブリヤート語などがキリル文字を使用している。ソ連崩壊時に独立した国の言語では、カザフ語・キルギス語・タジク語などがある。ソ連の強い影響下にあったモンゴルでも、1937年にモンゴル語がモンゴル文字からキリル文字化された。
※この「ソ連時代のキリル文字化の進展」の解説は、「キリル文字」の解説の一部です。
「ソ連時代のキリル文字化の進展」を含む「キリル文字」の記事については、「キリル文字」の概要を参照ください。
- ソ連時代のキリル文字化の進展のページへのリンク