セリン‐トレオニン‐キナーゼ【serine-threonine kinase】
セリン/トレオニンキナーゼ
英訳・(英)同義/類義語:serine-threonine kinase, Serine-threonine protein kinase, , serine threonine kinase, serine threonine protein kinase, Serine/threonine kinases, Receptor serine/threonine kinase
タンパク質のセリン残基、もしくはトレオニン残基、もしくはチロシン残基をリン酸化する酵素で、セリンとトレオニンをリン酸化するセリン・トレオニンキナーゼとチロシンをリン酸化するチロシンキナーゼとが、さまざまな生体反応の制御に関与している。
プロテインキナーゼ
(セリン・スレオニンキナーゼ から転送)
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プロテインキナーゼ (Protein kinase; プロテインカイネース) は、タンパク質分子にリン酸基を付加する(リン酸化する)酵素である。タンパク質キナーゼあるいは英語風にプロテインカイネースとも呼ぶ。キナーゼ(リン酸基転移酵素)の中でタンパク質をリン酸化するキナーゼをプロテインキナーゼと呼ぶが、このプロテインキナーゼのことを特にキナーゼと呼ぶことが多い(本記事では以後単にキナーゼという)。
- ^ Plowman GD, Sudarsanam S, Bingham J, et al. "Review. The protein kinases of Caenorhabditis elegans: a model for signal transduction in multicellular organisms." Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 1999;96:13603-13610. PMID 10570119
- ^ 『アレルギー』67巻 2号 57-158頁(2018年)、一般社団法人日本アレルギー学会
- 1 プロテインキナーゼとは
- 2 プロテインキナーゼの概要
- 3 ヒスチジンキナーゼ
セリン/スレオニンキナーゼ
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「プロテインキナーゼ」の記事における「セリン/スレオニンキナーゼ」の解説
セリン/スレオニンキナーゼ(Ser/Thr kinase; 読み:セリン/スレオニン カイネース、EC 2.7.11.*)はセリンまたはスレオニンのヒドロキシ基をリン酸化する。これらは cAMPまたはcGMP ジアシルグリセロール カルシウムイオンとカルモジュリン によって調節される。これらのキナーゼの特異性は特定のアミノ酸配列に基づくものではなく、リン酸化される基質はキーとなる数個のアミノ酸(疎水結合やイオン結合による)でキナーゼと結合するから、普通、キナーゼはある性質を共有する「基質ファミリー」全体に対して特異的である。ほとんどのキナーゼは、本当の基質のようにキナーゼに結合するがリン酸化を受けるアミノ酸を欠くような「擬似基質」によって阻害される。擬似基質が取り除かれるとキナーゼは機能を取り戻す。これらのキナーゼの触媒部位は高度に保存されている。セリン/スレオニンキナーゼには以前は一部を除いて独自のEC番号はなく、"EC 2.7.1.37"を用いていた。国際生化学分子生物学連合IUBMBの命名委員会(NC-IUBMB)によって見直しされ、2005年にそれぞれ独自のEC番号が割り当てられた。
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