スライムとダルルの友達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 02:42 UTC 版)
「スライムライフ」の記事における「スライムとダルルの友達」の解説
スライムのゴーレム スライムがセフィロトのゴーレム工房で作ったゴーレム。ゴーレムは一度壊れてしまうと、現在の技術では直すことができない。 創造主であるスライムの魔力のみで稼働する。ボディはスライムより少し小さい程度だが、持ち主の行動をまねて物事をどんどん吸収する高い学習能力や、頑丈なボディと伸びる腕、ブラドを倒れ伏させるパワーを持ち、仕事にも応用してみせている。スライムが大切にし可愛がったことで「心」を宿しており、言葉を発することはできないものの、ジェスチャーに感情を読み取ることができる。 スライムの良き友達にして無二の相棒となり日々を過ごしていたが、ある日事故に巻き込まれて致命的な故障をしてしまう。スライムを悲しませないため、そして別れを交わすために、魔力を失いながらも動き続ける奇跡を起こし、スライムから「誇り」と称えられながら活動を停止する。機体はお店の崖下にある手作りの祠に安置され、事故の際に助けた子供がくれた感謝の花とともに眠りについている。 ポコナ 魔物派遣会社から派遣されてきた、ピクシーの女の子。語尾が「でし」となる独特のお嬢様口調が特徴。 背伸びをしたがりな幼い子供であり、能力面・精神面ともにスライムと同レベルのポンコツであるが、心根は真面目で思いやりのある良い子であり、スライムともウマが合っている。チョコレートが大好き。 忙しいある日のヘルプとしてダルルの店に派遣されてくるが、スライムを蹴落としてレギュラーの座を狙っており、小競り合いを繰り広げる。初対面からしばらくはスライムをライバル視していたが、スライムの純真な心根に触れていく中で次第に態度は軟化し、やがて良き友達となっている。 シロロ・エリクシール 可愛いものが大好きな白魔道士。 朗らかで良識的ながらもお茶目さが溢れるお姉さんで、可愛いものには目がないゆえに、可愛いもの好きであることを隠しているダルルを無自覚に煽ってしまうところがある。懐が非常に深く、困っている人には協力を惜しまず、それでいて相手に負い目や嫌味を感じさせない気配りまで心得ているほか、スライムやポコナといった幼い子供の扱いにも長けている。白魔道士として優秀な腕前を持ち、解呪魔法や雲を用いた移動魔法、魔除けの結界などを披露しているほか、普段は薬の研究開発に取り組んでいる。 初来店にしてスライムと思う存分に触れ合い、スライムに会いにお店に通ってくるようになる。当初はダルルからその素直さに嫉妬を向けられていたが、ダルルの内心を見抜いて仲良くなるべく距離を近づけていき、やがて良き友達関係となる。 ヨルル・ダークアイ 魔人族の黒魔道士。ダルルとは幼馴染。 勤勉な努力家であり、特に膨大な資料を調べあげて解を導く能力はダルルからも絶賛されるほどだが、その反面、魔法を使うのは大の苦手としており、腕前はスライムとどっこいどっこいである。魔法学校時代からダルルの圧倒的な才能を目の当たりにしてもなお対抗心を抱き続けており、見栄っ張りな似たもの同士で顔を合わせるたびに口喧嘩を繰り広げているが、内心では互いの凄いところを認め合っており、仲が悪いわけではない。料理の腕前はレシピに従えば普通に作れるものの、毎回なにかしら余計なことをしてしまうために失敗することが多く、スライムからは「大人の味」と表現されている。 スライムよりも初歩魔法「火のこ」が上手なことで尊敬の眼差しを向けられ、以来調子に乗って「師匠」と呼ばせている。現在でも魔法の修練を重ねており、本の魔法はスライムに先を越されてしまっているが、箒による飛行を習得するなど、傍から見れば良きライバルとなっている。 フェンリル ダンジョン「ミーミルの褥」の最奥部で秘宝を守っていた伝説の狼。口癖は「容易い」。 狼たる敏捷性や巨躯に裏打ちされたパワー、冷気を自在に操る能力に加えて、聡明な頭脳をも持ち合わせている。二百年に亘り呪いのアイテムであるグレイブニルによって拘束され、秘宝を守る番人として戦闘を強制されていた。結界を通過してきたスライムに襲い掛かるが、フェンリルの孤独を慮り助けたいと言い、実際にそれを実現してみせた勇気と優しさに心打たれ、スライムの友達として行動を共にするようになる。 ダルルの店へとやってきてからは子犬のような姿に変身して普段を過ごしており、スライムが持っている魔法書「空っぽの本」を寝床としている。スライムには友達とはいいながらも忠誠ともいえるほどの態度で接しており、スライムの意見や行動をとことん肯定し褒め称えるが、同居人であるシャドウにはそれなりに信頼しつつもぞんざいな扱いをしている。 ゴーレムのことを差し置いてまで自分を呪いから解き放ってくれた恩義に報いるべく、スライムのためにゴーレムの直し方を見つけることを自らの役目と定めている。 シャドウ ダンジョン「ミーミルの褥」の書庫エリアに蔵書されていた本に棲む闇の精霊。 相手と同等の力を持つ分身を作り出して戦わせる強力な闇の魔法を用いる精霊であり、偶然本を開いたスライムにも闇の魔法による試練を与えるが、スライムの戦闘能力の低さや潜在魔力の少なさが災いし、自身は魔力切れに追いやられた上に、試練を乗り越えた報酬としての契約もできないために元いた本の中に帰れなくなってしまう。スライムが持っている魔法書「空っぽの本」を仮の住まいとして、行動を共にするようになる。 物事の洞察や土壇場での閃きには冴えをみせるが、普段はヘタレかつお調子者でどこか抜けている。本の精霊らしく知識欲が旺盛で書物を好み、図書館などの場ではテンションが上がるほか、趣味で絵を描いている。 一度は戦い、やがて同居人となったフェンリルからはことあるごとにツッコまれたり呆れられているものの、それなりに信頼されている。元いた本に戻るべくスライムの魔力を高めようと苦闘する一方で、スライム達と過ごす日々に馴染み、それなりに楽しむようにもなりつつある。
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