クローバーウイルス感染者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/04 01:07 UTC 版)
「エンジェル・トランペット」の記事における「クローバーウイルス感染者」の解説
青羽まりも(あおば まりも) V族。 茨城に住んでいた小学生。地震後のクローバーウイルスの後遺症で、人に触れると人の善意を呼び覚まし、自分に好意的に変化させられる能力を持つが、途中、力が強くなり、非接触状態でも相手を操ることができるようになる。D族に触れても平気。まりもの能力は、ともすれば各界の実力者や独裁者の意志をも変えうるものとして、凜よりも恐れる人もいる。 逃亡生活において凜と寅彦とともにすみれの家に数年隠れ住むも、住民とのトラブルにより力を見られたことにより出て行くことになる。その後、穂苅の手助けにより難をのがれ穂苅宅で暮らす。 さなを救出に向かう計画中にキューシルバーである悠銀の屋敷に連れて行かれる。悠銀らと共にさなを救出した。その後しばらく悠銀の家で暮らすが、復讐のために無関係の人々を平然と傷つけるやり方には賛同できず一時は決別するも、その後仲直りする。 最終話では看護師となり、国際医師団に加わってV族の力を用いて紛争を終わらせている。また、アフターストリーズで国際医師団勤務の医師と婚約したことが語られている。 青羽凜(あおば りん) D族。 まりもの弟。追手をかく乱するために女の子の格好をしていたが、寅彦の影響で男の子の姿に戻る。 クローバーウイルスの後遺症で、泣いたり怒ったりするなど感情が高ぶった時に他人に触れるとその人を倒してしまう能力を持つ。分娩時に取り上げた産婦人科医も能力の犠牲になったが、母親は凜の能力を無効化するまりもが手を握っていたので無事だった。地震の直後に生まれ、父に直接会った記憶はなく、父のインタビュー映像を見て育つ。ころにゃんたまというキャラクターが好きでいつもその帽子をかぶっている。 アフターストーリーズでは美大を目指す浪人生。 白川波流(しらかわ はる) Z族。 天才ピアニストの少年。地震の前日、千葉でコンサートを開いていたが、密かに茨城県へ旅行していたために、ウイルスに感染した。クローバーウイルスの後遺症で精神感応、予知や千里眼の能力を持つ。まりもに出会う前から、まりもの夢を見ており、存在を気にかけていたため、まりもの危機を予知しコンタクトをとる。 最終話では世界的なピアニストとして活躍中。アフターストーリーではまりもが婚約したという話を聞いて激しく落ち込むが、感染者であり、かつてはGAHに収容されていた桜風花(さくら ふうか)と知り合う。 岡崎さな(おかざき さな) D族。 青羽家の隣に住む、まりもの親友の少女。まりもの両親と父親が同僚で、家族ぐるみで仲が良かった。凜と同じく、触れると人に危害を与える後遺症を持ち、GAHに収容されていた。成長して能力が増幅していると見られ、触れずとも泣き声だけで傷つけられるようになっている。 「キューシルバー」(悠銀)が計画した救出計画で、唯一、GAHから救い出すことができ、まりもと再会を果たした。 最終話では看護師になっており、岩崎和也が医者として勤務する大病院に勤務している。 浅葉寅彦(あさば とらひこ) A族。 埼玉県北浦和在住のサッカー少年。地震の時は茨城の祖母を父とたずねていた。クローバーウイルスの後遺症により尋常ならざる運動能力を持つようになり、かなり高くまでジャンプできる。その目撃例が「空飛ぶ人」と動画サイトで噂されている。 まりも同様に、凜とさなに触れても無事でいられる。洋平らを取り込んで更なる過激な攻撃に出る悠銀に猛反発し、まりもらと一緒に屋敷を飛び出す。 最終話では泉洋平と共に消防士となっている。ときおり、A族の力を救助活動に用いている。 浅葉照輝(あさば てるき) まりもの隣のクラスの子で寅彦のいとこ。GAHに収容されている。手を触れずに窓ガラスを割ったり、扉の錠前を動かすなどサイコキネシスの力を持つ。まりもたちによる救出作戦の際、能力で塀を壊し、まりもらを逃がした。 園部悠銀(そのべ ゆき) V族兼Z族。 茨城のグリーン・エンジェル・ホーム近くに建つ邸宅・通称モンサンミッシェルに住む車椅子の少女。口が悪い。クローバーウイルスの影響により、身体が不自由になった。 GAH責任者である園部の娘。GAHと敵対する「キューシルバー」として反政府活動を行い、ネット掲示板などのアングラに名前は知られていた。 GAHで働く母の協力により、GAHに捕らわれている子どもらに密かにメッセージを伝え救出を約束する一方で、まりもらの逃亡を手助けもする。クローバーウイルス感染者であり、自分や白川波流のように他人の思考を読み取ったりする能力や、まりもほどではないが人の心を動かす能力、そして電脳世界に入り込む能力がある。また能力を駆使して得た豊富な活動資金源を有している。 政府に追われる泉洋平(後述)、境井凉太(後述)を匿い、洋平を表面上の「キューシルバー」として表に立たせ省庁のパソコンを破壊するなど実力行使に出る。しかし、あまりにも憎悪が強すぎて他人を傷つけることを厭わないため、まりも・凛・さな・寅彦の離反を招いてしまう。 最終話では数多くの社長を兼務。杖を用いてではあるが、歩行できるようになっている。また、アフターストーリーの「月の犬」では車椅子から立ち上がれるようになったことが描かれている。 本格登場前はキューシルバーのイメージから男の子ということも想定されていた。 岡崎せな(おかざき せな) D族兼Z族。 さなの弟。産まれた際に能力により母や医者を殺してしまう。その直後保育器にいれられ、GAHとは別の場所に隔離されて育つ。周囲の人間に怖れられ、影では悪魔と呼ばれている。 クロニャンタマが好き。 まりもらが施設に侵入することを予知し周囲に伝える。 穂苅の死や施設での出来事を予知していたが、寅彦の活躍によって未来が変わったことに苛立つ。 最終話で再会した国際医師団勤務のまりもに惚れ直し、同じ道に進むことを決心。アフターストーリーズでは医大生となっている。
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