保育器
保育器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 23:11 UTC 版)
「ステファン・タルニエ」の記事における「保育器」の解説
1862年頃には、早産を行うための子宮内拡張器(膨らませることのできる風船)を発明している。これは、骨盤難産で子供が大きくなりすぎて自然分娩ができなくなる前に子供を出産させるための道具である 。 また、未熟児のために保育器も構想していた。彼は1870年にパリのジャルダン・ダクリマタシオンで珍鳥のための孵卵器を見ていて思いついたと言われている。この考えは、1880年以降、彼の名を冠したクリニックに生かされた。タルニエの保育器は、木製の箱にアルコールランプで温めた水タンクを設置し、37℃のほぼ一定の温度の雰囲気の中で子供を保育するものである。 また、新生児の栄養にも気を配り、1879年にはヤギの乳やロバの乳を使っていたが、その後は牛乳を使うようになった。彼の業績は、現代周産期医療の先駆者である弟子のピエール・ブダンによって引き継がれ、改良された。
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