カーネル・サンダースの呪い
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カーネル・サンダースの呪い(カーネルサンダースののろい、英: "Curse of the Colonel"又は"the Colonel Sanders hex"[1])とは、1985年(昭和60年)10月16日に、日本プロ野球球団、阪神タイガースの21年ぶりのセントラル・リーグ優勝に狂喜した阪神ファンが、カーネル・サンダースの像を道頓堀川に投げ入れた因果で、翌年以降の同球団の成績が低迷した、という都市伝説である[2]。23年半後に川底からカーネルが引き上げられ、見事に復活を果たし、その荒廃したおぞましい姿を見せつけた。
注釈
- ^ 近隣に在ったレストラン「くいだおれ」の店頭に飾られていた人形「くいだおれ太郎」も胴上げの標的にされたが、当時同社の営業部長だった岡田則一が体を張って死守したという。また、同じく阪神タイガースの優勝が目前に迫った1992年にも、当時の阪神のスター選手亀山努にどことなく似た太郎が再び狙われ、道頓堀に投じられるのではとマスコミで報道された。「わて、泳げまへんねん」と書かれた吹き出し風の看板が添えられ、浮き輪に水中眼鏡という特別コスチュームに変更されたものの、結局この年は優勝を逃したこともあり騒ぎは起こらなかった。
- ^ この地点で見つかった理由として、『道頓堀川には両端に水門があり、通常は潮の干満とともに水が動く程度で、台風など大水の場合を除けば流れがほとんどない』といった地理的要因や、『川底には2メートル前後のヘドロがたまっており、ヘドロの上に“鎮座”した形でほとんど動かなかったものとみられる』という大阪市の調査結果がある[21]。
- ^ チキン感謝祭は東西2か所で実施されるもので、西日本の会場が住吉大社であった。なお、東日本の会場は東伏見稲荷神社である。
- ^ 尚、カブスが2016年のワールドシリーズを制覇した時には、セオ・エプスタインに呪いを解いてもらうべきチームとして取り上げられたことがある[46]。
出典
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- ^ “阪神38年ぶり2度目の日本一に海外放送局も興味津々!? 「カーネル・サンダースの呪いを解いた!」と異例の脚光!”. THE DIGEST. 2023年12月21日閲覧。
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- 1 カーネル・サンダースの呪いとは
- 2 カーネル・サンダースの呪いの概要
- 3 概要
- 4 都市伝説
- 5 派生事象
- 6 道頓堀のカーネル・サンダース像
- 7 呪いの終焉
- 8 脚注
- カーネルおじさんの呪いのページへのリンク