阪神タイガース_(ファーム)とは? わかりやすく解説

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阪神タイガース (ファーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/13 21:05 UTC 版)

阪神タイガース
Hanshin Tigers
会社名 株式会社阪神タイガース
創設 1950年
今シーズン
2025年の阪神タイガース
所属リーグ
歴代チーム名
  • 大阪タイガース(1950年 - 1953年)
  • 阪神ジャガーズ(1954年 - 1956年)
  • 阪神タイガース(1957年 - 現在)
本拠地
日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎兵庫県尼崎市
永久欠番
なし
獲得タイトル
シリーズ優勝(6回)
  • 1999
  • 2002
  • 2003
  • 2006
  • 2018
  • 2021
リーグ優勝(18回)
  • 1955
  • 1959
  • 1961
  • 1963
  • 1964
  • 1972
  • 1986
  • 1998
  • 1999
  • 2001
  • 2002
  • 2003
  • 2005
  • 2006
  • 2010
  • 2018
  • 2021
  • 2022
球団組織
オーナー 藤原崇起阪神電気鉄道代表取締役会長
運営母体 阪神電気鉄道
阪急阪神ホールディングスの子会社)
監督 平田勝男
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阪神タイガース(はんしんタイガース、: Hanshin Tigers)のファームは、日本プロ野球球団・阪神タイガースの下部組織として設置されているファームチームである。ウエスタン・リーグの球団のひとつ。運営法人は一軍と同様、株式会社阪神タイガース(HANSHIN Tigers Co., Ltd.)。

歴史

2リーグ分裂に際し毎日オリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)による大量の選手引き抜きに遭ったことを直接の契機として、大阪タイガース1961年に阪神タイガースと改称)の選手育成を諮る目的で1950年に創設された。同年夏、巨人二軍松竹二軍と共に北海道巡業を実施。11月24日、10チームが参加した「日本マイナーチームトーナメント大会」の決勝戦において南海ホークス二軍に敗れ準優勝に終わる[1]

その後は主に一軍の前座試合を行っていたが、1952年に結成された関西ファーム・リーグへ参加。1954年、関西ファーム・リーグを脱退しセ・リーグ加盟球団の二軍により構成される新日本リーグに参加する。この際、各球団とも一軍とは別の球団名と本拠地を設定することになり阪神ジャガーズHANSHIN Jaguars)と改称、神戸市長田区神戸市民運動場野球場を本拠地とした。一軍より7年早く「阪神」を冠した理由については、本拠地が神戸市、しかも西部の長田区なのに「大阪」では不適当との判断ではないかとされている。

新日本リーグの1954年後期シーズンで優勝し、2戦先取制の優勝決定戦で前期優勝の読売ジュニアジャイアンツと対戦、2勝1敗で優勝する。翌1955年、関西ファーム・リーグを母体として新たに結成されたウエスタン・リーグに参加。1957年には一軍より4年早く阪神タイガースと改称した。その後、1979年には阪神国道線の廃止(1975年)により、尼崎市の浜田車庫跡地に建設した阪神浜田球場に本拠地を移転、1995年からは浜田球場の老朽化に伴って当時としては最新鋭の施設を整えた西宮市阪神鳴尾浜球場を本拠地として活動。

2010年から2012年には「育成担当コーチ」が3〜4名に増員された他、「育成チーム」による強化試合(社会人野球独立リーグ、および3・8月限定の大学野球との交流戦)が組まれていた。2013年以降、育成選手との契約解除やドラフト方針の転換による育成選手の減少を背景に「育成担当コーチ」及び「育成チーム」は事実上廃止されたが、2016年より再び「育成コーチ」を新設。2021年現在も公式に「三軍」と呼ばれる組織はないが、若干名の「育成コーチ」が在籍し、育成選手・研修生(事実上の練習生)への指導や故障で戦線を離脱している選手のリハビリやトレーニングを担当している。2016年から2017年まで二軍監督を務めていた掛布雅之は、三軍の創設に意欲を見せる発言をしていた。

また、掛布の二軍監督就任を背景として鳴尾浜球場の収容定員(約500人)を超える観客動員を記録する試合が増加。老朽化に加え敷地スペースの関係で施設の増築が難しく、現状では手狭になる恐れがあるとして本拠地移転を計画[2]神戸総合運動公園野球場などが候補地に挙がり「タイガースタウン」や三軍の創設なども報じられる中[2][3][4][5][6]、最終的には2025年を目処として尼崎市小田南公園へ移転することを決定した[7][8]

2025年、尼崎市のゼロカーボンベースボールパーク内に新設された日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎に本拠地を移転。3月1日、こけら落としで阪神対広島の春季教育リーグの試合が行われた。また、同年は期間限定で「阪神ジャガーズ」ユニフォームを着用する予定[9]

沿革

  • 1950年 - 結成、11月開催のプロ野球二軍選手権で準優勝
  • 1952年 - 関西ファーム・リーグに参加
  • 1954年 - 関西ファーム・リーグを脱退し、新日本リーグに参加。阪神ジャガーズと改称し、神戸市民運動場野球場を本拠地とする
  • 1955年 - ウエスタン・リーグに参加
  • 1957年 - 阪神タイガースと改称(一軍の改称は1961年)
  • 1979年3月30日 - 浜田球場完成し、同球場を本拠地とする
  • 1994年10月7日 - 新しい本拠地・練習場となる鳴尾浜球場完成
  • 1995年 - 鳴尾浜球場を新本拠地として本格的に使用開始
  • 2025年 - 本拠地を日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎に変更

監督・コーチ

歴代監督

※1 1995年7月24日、藤田平の一軍監督代行就任に伴い、シーズン終了まで野田征稔が代行
※2 2006年4月26日から胃潰瘍により長期入院、シーズン中は立石充男が代行

育成チーフコーチ

※実質的な三軍チームを統括する人物(三軍監督に同じ)

本拠地

歴代本拠地

阪神鳴尾浜球場(2008年)

全て兵庫県内。

ファーム日本選手権成績

年度 球場 勝利チーム スコア 敗戦チーム MVP(阪神選手)
1998年 宜野湾市立野球場 ヤクルトスワローズ 4 - 1 阪神タイガース
1999年 浦添市民球場 阪神タイガース 7 - 3 日本ハムファイターズ 濱中治
2001年 松山坊ちゃんスタジアム 西武ライオンズ 5 - 0 阪神タイガース
2002年 松山坊ちゃんスタジアム 阪神タイガース 16 - 3 西武ライオンズ 藤原通
2003年 長野オリンピックスタジアム 阪神タイガース 3 - 0 日本ハムファイターズ 早川健一郎
2005年 神戸スカイマークスタジアム 千葉ロッテマリーンズ 7 - 5 阪神タイガース
2006年 山形県野球場 阪神タイガース 6 - 0 千葉ロッテマリーンズ 中村泰広
2010年 ハードオフエコスタジアム新潟 千葉ロッテマリーンズ 6 - 5 阪神タイガース
2018年 KIRISIMAサンマリンスタジアム宮崎 阪神タイガース 8 - 4 読売ジャイアンツ 熊谷敬宥
2021年 ひなたサンマリンスタジアム宮崎 阪神タイガース 3 - 2 千葉ロッテマリーンズ 遠藤成

脚注

  1. ^ 南海ホークス刊「南海ホークス四十年史」130ページ
  2. ^ a b 阪神、鳴尾浜に代わる新球場建設へ(2016年5月31日 デイリースポーツ 12月25日閲覧)
  3. ^ 阪神に2軍本拠地移転プラン 神戸第2など候補(日刊スポーツ2016年6月22日 7月31日閲覧)
  4. ^ 早ければ2017年シーズンから掛布阪神が、ほっともっとフィールドへ移転(サンケイスポーツ2016年6月5日 7月31日閲覧)
  5. ^ “【阪神】2軍の本拠地を鳴尾浜から尼崎に移転検討 2025年の完成を目指す”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2020年10月2日). https://hochi.news/articles/20201002-OHT1T50171.html 2020年10月2日閲覧。 
  6. ^ “新・虎の穴計画!阪神2軍本拠地に尼崎・大物が候補、手狭な鳴尾浜から移転”. サンケイスポーツ (産経新聞社). (2019年10月2日). https://www.sanspo.com/article/20191002-2FU56D4UVFO2RKFTTPEXBXYS4E/ 2019年11月18日閲覧。 
  7. ^ 阪神2軍新施設2025年2月に供用開始 小田南公園誘致、尼崎市と基本合意へ”. デイリースポーツ (2021年5月14日). 2021年5月14日閲覧。
  8. ^ 阪神2軍本拠地、尼崎移転へ 球場整備などで市と協定”. 朝日新聞 (2021年5月21日). 2021年5月22日閲覧。
  9. ^ 阪神2軍 ジャガーズユニ復活 現代版にリメーク 平田2軍監督が育成に意欲「ダイモツからオオモノ送り込む」

外部リンク


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