アルテマリス王族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/22 08:13 UTC 版)
「身代わり伯爵シリーズ」の記事における「アルテマリス王族」の解説
エドゥアルト 声:子安武人 ベルンハルト公爵で、ミレーユらの父。現国王の異母弟で先王の第二王子だが、現在は王位継承権を放棄している。本当の身分を隠し、“シアランの商人のエドワード・ソールフィーズ”としてミレーユらの母・ジュリアと交際していた。しかし、息子の地位を確立させるための政略結婚を目論んでいた母にジュリアを殺すと脅され、ジュリアが身ごもっていることを知らずに素性を明かして別れる。その母はリゼランド貴族であるモントルイユ一族の出身であるため、ミレーユやフレッドはアルテマリスよりリゼランドの血が濃い。 数年後、政略結婚した妻を亡くしたことを機にジュリアに会いに行ったところ、子供達の存在を知ってジュリアに復縁を申し出るが断られ、ジュリアの父とフレッドの協力によりフレッドのみ引き取る。 涙もろく、マゾっ気がある。育った境遇が原因で人の悪意に敏感かつ緊張するとすぐ体調を崩すが、学問好きで温厚。ジュリアにはさんざん泣かされているがそれでも好きで、ジュリアに似た部分を持つ娘を溺愛し、甥のリヒャルトを目の敵にしている反面、シアランに戻った彼のことを心配し、二人が望むなら、立場を捨てても逃がしてあげたいとまで考えている。ミレーユと婚約したリヒャルトに対し、愛娘を奪われる父親の私情を挟みまくって「結婚するまで手を出さない」と約束させた。 ジークヴァルト 声:森川智之 通称ジーク。初対面のミレーユに、フレッドの恋人で第一王子の騎士と名乗った美青年。その正体は第一王子本人であり、「紅薔薇」の称号を持つアルテマリスの王太子・アルフレート殿下(アルフレートは、アルテマリスの王と王太子が代々名乗る名前の1つ)。緑の瞳に金髪、異名は「アルテマリスの黄金の薔薇」。フレッドやリヒャルトと、国王に内緒で悪巧みをしていることがある。 婚約者(リディエンヌ)とは熱々でありながら、ミレーユのことも気に入り、リディエンヌのためにミレーユを第二夫人にしようと画策している。 リディエンヌ・ミシェルローズ・ド・ユベール 声:千葉紗子 フレッドとの駆け落ち疑惑をかけられた、ジークの婚約者。菫色の瞳に白金の髪、異名は「雪の妖精」で、ミレーユと同国出身の貴族ユベール侯爵の娘。王太子妃の座を巡る陰謀により命を狙われる。 リゼランド女王率いる劇団の人気女優の1人で、「女王のように多くの女性を惹きつける魅力と、女性たちを平等に扱う度量を持つ」男性が理想。そのため、後宮のハーレム化を計画している。 ジークとはもともと政略結婚の婚約者だった(それもジークの一目惚れ)が、ある一件から現在は熱々の仲。しかし、初対面から気に入ったミレーユを彼よりも優先したがる。ジークのハーレム構想は彼女の願望でもある。フレッドとは大親友の間柄。 ヴィルフリート 声:柿原徹也 通称ヴィル。「青薔薇」の称号を持つアルテマリスの第二王子。兄と同じく金髪と緑の瞳の美少年。珍品を集めるのが趣味で、その点に関するフレッドのライバル。着ぐるみ収集もその一つで、熊の着ぐるみを着ていることが多い。女性に対しては紳士的。可愛いものが好きで、可愛いものを見たり、不意にミレーユの姿を見た時など、時折鼻血を吹く。入れ替わり中のミレーユに暴言を吐きまくるが、ミレーユの手作りパンを素晴らしいと誉めたことで彼女からは好印象を持たれていた。 ミレーユ扮するフレッドに違和感を持って以来、そのことが気になっていた。ミレーユとフレッドの入れ替わりを知ってからはミレーユへの恋心を自覚し、セシリアに相談にのって貰ったりしているが、ミレーユの意思を優先した結果、度々恋敵であるリヒャルトへ塩を送るような行動を取っている。 シアランへ向かったミレーユを追うフレッドがミレーユになりすました為、フレッドになりすますことに。それがバレたことで、反省文2千枚と謹慎(監禁)という罰が下っている(『身代わり伯爵の婚前旅行』3巻目の時点で解けている)。 セシリア 声:中原麻衣 「白百合」の称号を持つアルテマリスの王女。初登場時14歳。波打つ赤毛に琥珀色の瞳。国王の末娘であるが、母である第二后妃の連れ子のためアルテマリスの王位継承権はない。 かなりのツンデレで、フレッドが好き。「20歳まで嫁の貰い手がなかったら責任を取る」というフレッドとの約束を大事にしている。爆発すると恐ろしい破壊力を発揮するが、普段は乙女日記を記したり、手芸を得意とする少女で、お付きの侍女からも慕われている。フレッドの情報を収集するため、偽名を使い、集会には腹心の侍女・ローズを自分の代わりに参加させてまで「白薔薇乙女の会」に加わっている。聖誕祭の時フレッドに手編みのショールを贈り、彼からは琥珀色の袖の飾り止めをもらった。 実は、政変で祖国を追われた前シアラン大公の末娘・マリルーシャであり、政変当時5歳だった。反大公派の襲撃から亡命した後に母方の親戚であるアルテマリス王家に保護され、身の安全を守る為に本当の素性を隠すこととなった。国王の第二后妃は、彼女を守るために作られた架空の存在である。リヒャルトが兄(エセルバート)だと気づいており、フレッドに対するものとは違った思慕を向けている。しかし、リヒャルトは普段彼女の騎士として振舞っており、複雑な思いを持っていた。また、幼い頃にシアランを出て以来顔を合わせていなかった異母姉エルミアーナと、「セシリア」として出会った際に「姉妹の誓い」を交わしている。そのエルミアーナがミレーユを「お義姉さま」と呼び始めたのに触発され、自分もそう呼び始める機会をうかがうが、素直な性格ではないため苦戦する。 シルフレイア・ユリエル・コンフィールド 声:佐藤利奈 コンフィールド公国の女公爵。初登場時点で18歳だが童顔で、年下のセシリアより幼く見える。亡くなった父がアルマテリス国王の実弟であるため、一国の国主でありながら、ヴィルフリートに次ぐ王位継承権を持つ。エセルバートのお妃候補の1人だったことがある。読書好き。愛読するのは怪奇現象関係で、特技は呪詛返し(5割増し)。ルーディの妹弟子で、占いはよく当たる。怪談話も大好き。シアランの政変の折に国主だった父を亡くしており、一時アルテマリス王宮に引き取られていた。 かつて政略結婚等から自身と国を守るためフレッドに求婚するも、断られている。襲爵と同盟の儀式のためアルテマリス入りし、ミレーユと知り合う。その儀式に必要な国宝を盗まれた際に協力し、助けてくれたカインのことが気になりはじめ、恋人になるも、今度はカインを巡ってネコ達と争う。その後、カインと婚約し、ジークらの結婚に合わせて結婚する。閨房学は上級編の終わりまで習得済み。
※この「アルテマリス王族」の解説は、「身代わり伯爵シリーズ」の解説の一部です。
「アルテマリス王族」を含む「身代わり伯爵シリーズ」の記事については、「身代わり伯爵シリーズ」の概要を参照ください。
- アルテマリス王族のページへのリンク